新型デュアリス+2か?ハイクロスコンセプトは7シータークロスオーバーSUV
日産は、現在開催中のジュネーブモーターショーにて、ハイクロスコンセプトを発表した。
ボディデザインは流行りのクロスオーバーSUVスタイルで、全長4660mm×全幅1850mm×全高1670mm、ホイールベースは2780mmとなる。
さらに、3列シート7人乗りの仕様となっており、キャシュカイ+2の後継車を想像させるものだ。
(キャシュカイとは、日本で言うデュアリスの欧州名。現行デュアリスの全長を延長させた3列シート版のキャシュカイ+2が、欧州のみで販売されている。)
現行キャシュカイ+2のボディサイズは全長4541mm×全幅1780mm×全高1645mmで、洗練されたクロスオーバーSUVスタイルのデザインも今回発表されたハイクロスコンセプトに近い。
多くのメディアでは、このハイクロスコンセプトをボディの大きさからDセグメントSUVのエクストレイル後継車と予測する動きもある。
しかし、初代モデルからのクロカン風スタイルがウケているエクストレイルをわざわざクロスオーバーSUV化する必要性は感じない。
やはり、このハイクロスコンセプトが意味するものは、フルモデルチェンジが近づいているデュアリスの次期モデル。
そしてそこには、3列シート版がラインアップされることを予言しているのではないだろうか。
次期デュアリスと考えられるハイクロスコンセプトは、ハイブリッドエンジン搭載
また、このハイクロスコンセプトは、ハイブリッドエンジンが搭載されている。
日産の発表によれば、「ハイブリッドパワートレインは、前輪駆動車のために開発された新しい技術を、4輪駆動用に変更したもの」としており、具体的には2013年5月の発売が待望されているティアナハイブリッドのシステムを4WD化させたものと考えられる。
トランスミッションには、新世代エクストロニック CVT(無段変速機)と組み合わせた1モーター2クラッチ方式が採用される。
最近の日産では、セレナのハイブリッド化という話もあったが、これが簡易的なハイブリッドシステムで小幅な燃費性能の向上しか見込めないことがわかった。
しかし、このハイクロスコンセプトのハイブリッドシステムは、リチウムイオンバッテリーを採用する本格的なものになるため、その燃費性能に期待が高まる。
このハイクロスコンセプトが新型デュアリスになるのか、新型エクストレイルか、あるいは全くの新車名になるのかについては、今後の日産の発表を待たなくてはならないが、市販化デビューは来年2013年の夏頃と予測されている。