新型【ムーヴキャンバス】フルモデルチェンジ2022年6月、新デザイン&ターボ設定で「おばさん」カー払拭へ

ムーヴ
ムーヴキャンバス

従来型 ムーヴキャンバス

ダイハツではムーヴキャンバスのフルモデルチェンジの準備が進められている。スケジュールとしては、2022年6月27日の発表で予約受付が始まり、正式発売日として翌6月28日が設定される見込み。

従来型ムーヴキャンバスは2016年9月に発売されたモデルで、販売6年目に入っている。これまでの一部改良では、2017年に「スマートアシストIII」が採用された。さらに2018年には低価格グレードの廃止もあり「スマートアシストIII」は全車標準装備となった。2019年以降も、主に新色の設定や特別仕様車の発売による販売のテコ入れがあった。しかし、大幅なフェイスリフトを含むマイナーモデルチェンジなどについては、これまで実施されなかった。

2022年に新型ムーヴキャンバスが登場することは以前から情報があったが、マイナーモデルチェンジ程度の改良になることが予想されていた。しかし、これはフルモデルチェンジとして開発が進められてきたようだ。

なお、従来型ムーヴキャンバスの新規オーダー受付は既に終了している。受注分の組み立ても6月上旬には完了させ、新型ムーヴキャンバス生産に向けた準備期間に入る見込みだ。

ムーヴキャンバスはベース車のムーヴに、主に女性をターゲットとした専用エクステリアとスライドドアが装備された軽自動車となる。古くからあるスライドドア付きの軽自動車と言えば、ダイハツ・タントやホンダ・N-BOXなどといった全高が1.8m前後のモデルが主流であった。対するムーヴキャンバスは全高1.7未満で、その好調なセールスを背景にコンセプトが近いライバルが出現。スズキの新型ワゴンRスマイルが2021年に発売された。ムーヴキャンバスのフルモデルチェンジが急がれる理由には、こういった他社の動向も影響しているのではと考える。

ムーヴカスタム後期型

ムーヴカスタム

一方で通常ムーヴ、ムーヴカスタムについては販売8年目を迎えている。本来はこちらのフルモデルチェンジを先に行うのが順当という考え方もあるが、軽自動車の人気がスライドドア付き車種にシフトしており、ムーヴキャンバスのフルモデルチェンジが優先されるようだ。

ムーヴキャンバスはフルモデルチェンジでDNGAプラットフォームを採用、ターボエンジン車が設定されユーザーの裾野が広げられる

新型ムーヴキャンバスはダイハツの新世代プラットフォーム、DNGAが採用される。そして、ターボエンジン搭載モデルがラインアップに加わる見込み。高い走行性能を備えたモデルを用意することで、ユーザーの裾野を広げることになりそうだ。

ロッキー e-SMART HYBRID 構造

e-SMART HYBRID

そんな中、現段階で新型ムーヴキャンバスへの採用が難しいと考えられる新技術が、軽自動車向けのe-SMART HYBRIDである。ダイハツ独自開発のシリーズ式ハイブリッドであるe-SMART HYBRIDは、1.2Lエンジンタイプが小型SUVのロッキーで先行導入されている。e-SMART HYBRIDには軽自動車向けが存在することをダイハツは公表していたが、その導入時期は今回のムーヴキャンバスのフルモデルチェンジのタイミングでは無さそう。

新型ムーヴキャンバスへはコンベンショナルガソリンエンジンの搭載となり、KF型のNAとターボの2種類となりそう。また、トランスミッションは遊星ギア式動力分割機構を備えた金属ベルト式CVTの「D-CVT」採用が予想される。

D-CVT

D-CVT

新型ムーヴキャンバス、2022年6月発売モデルを待ったほうが後悔しないのか

まもなく詳細が判明する2022年夏発売の新型ムーヴキャンバスであるが、必ずしも新しい方にメリットがあるわけではないと考えている。特にコスト面では、値上がり傾向が強い昨今の自動車価格を反映した設定になることが予想される。また、従来型ムーヴキャンバスは人気車種であったため、新型のエクステリアはキープコンセプトとなるケースも考えられる。ただし、大きく変えてきた場合はユーザーによって評価が別れそうで、新型が必ずしも好評となるとは言い難い。従来型ムーヴキャンバスのエクステリアが、好みにマッチしているのであれば、従来型の在庫分を購入した方が後悔が少ない可能性もある。

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従来型 ムーヴキャンバス

新型ムーヴキャンバスは、おばさんカーのイメージを払拭できるか、FMC新デザインとターボエンジン搭載に期待

新型ムーヴキャンバスでは、おばさんイメージを払拭できるのかも、大きなテーマとなっている。ムーヴキャンバスは、後席スライドドア付きであったり、ターゲットを絞った女性向けのエクステリアデザインを採用していることもあって、軽自動車としては高価格な車種となっている。経済的にゆとりのあるユーザーに選ばれる軽自動車となっており、それは実質的には、おばさん世代が多くなってしまう。また、特にボディカラーのパールホワイトⅢ×ナチュラルベージュマイカメタリックは、ブラウン系ツートンカラー仕様で世代を問わず人気色となっているが、おばさんイメージを強める結果にもなった。

id-buzz

フォルクスワーゲン ID. Buzz

一方で、ムーヴキャンバスのエクステリアデザインのモチーフとして考えられる「フォルクスワーゲン・バス」は、現代版の復活モデルとしてEVの「ID.Buzz」が2022年3月に発表された。ムーヴキャンバスはおじさんユーザーからも注目を集める存在となっており、新型ID.Buzzをイメージさせるヘッドランプを採用する新デザインや、あるいは男性ユーザーも満足させるターボエンジン搭載モデルの追加にも期待が掛かる。男性に対してもユーザーの裾野を広げることで、おばさんイメージを払拭できれば、老若男女から支持される車種となるだろう。

ムーヴキャンバスなど3モデル同時デビューの可能性は低い

ムーヴキャンバスは、2014年発売の通常ムーヴに対して2年遅れで登場した。ムーヴがベースの派生車種で、後席スライドドアの装備と女性をターゲットとした専用内外装を特徴としている。

ムーヴキャンバス スライドドア

国内の小型車ニーズは、登録車クラスから軽自動車へシフトする動きが出て久しいが、近年は特に後席スライドドアを装備した車種が人気で、販売の中心となってきた。ムーヴキャンバスもそんな車種の一つで、ムーヴシリーズの中でも販売比率が高い。

ワゴンRスマイル HYBRID X 2021

ワゴンRスマイル HYBRID X

特にムーヴキャンバスは女子向けのスライドドア付き軽自動車として人気を博してきたわけだが、2021年になってスズキからコンセプトが近く直接的なライバルとなる新型車種「ワゴンR スマイル」が発売された。こういった市場環境の変化もあり、ムーヴキャンバスのフルモデルチェンジを急ぐ声は大きくなっている。

ダイハツではムーヴシリーズのフルモデルチェンジが計画されているが、2022年の段階でフルモデルチェンジを受けるのは、ムーヴキャンバスに限られ、通常ムーヴとムーヴカスタムのフルモデルチェンジは2023年以降の実施が予想される。

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2022年夏に通常ムーヴ、ムーヴカスタム、ムーヴキャンバスの3モデル同時デビューを予想する識者もいたが、今となってはその可能性は低いだろう。

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