ミラージュの販売が大苦戦、タイ製コンパクトカーは日本では売れないのか

三菱

ミラージュの売れ行きが悪い、三菱の新型コンパクトカー

昨年2012年8月に三菱自動車の新型コンパクトカー、ミラージュが発売された。2002年から10年間に渡って長らく販売されてきたコルトの後継車として、三菱社内でもその販売が期待されていた車種であるが、発売当初の好受注は早々に失速し大苦戦を強いられているようだ。発売時に3750台に設定されていた月間目標販売台数だが、これを達成することができたのは発売直後2012年9月のひと月だけ。以降は販売台数を減らし2012年12月は1359台しか売れなかった。

(写真はミラージュ欧州仕様、1.2Lモデルもラインアップ)
ミラージュ 2012 三菱 パリサロン

ミラージュのようなタイ生産モデルは日本では売れないのか

各社がラインアップする主力コンパクトカーの2012年12月の販売実績例を見てみると、フィットがモデル末期にも関わらず3694台(ハイブリッドおよび派生車種を除く)であった。さらにヴィッツが4175台、デミオが2581台と何れもフルモデルチェンジから時間の経ったモデルであるが、新型ミラージュを上回る販売実績であった。
ただし、日産のマーチに関しては1623台とミラージュ同様に良い販売成績ではなかった。販売実績の悪いミラージュとマーチに共通するもの、それはタイ生産の輸入車ということである。両車種とも市場のターゲットを日本よりも生産地のタイを中心としたアジア新興国に向けられており、日本のニーズに合わなかった。日本で売れなくてもメイン市場のアジア新興国で売れれば問題ないわけだが、それでもミラージュは販売台数が期待できる三菱として久しぶりの新型車であっただけに、販売サイドの焦りと落胆は大きいはずだ。

新型ミラージュの今期2013年3月末までの販売目標として3万台が設定されていたが、その達成はほぼ不可能となった。

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