マツダの次世代デザイン、魂動コンセプトは曲面パネルを使った次の展開へ
現在のマツダ車のデザインベースとなっているのは、2010年に発表された魂動コンセプトである。東京モーターショー2017では魂動コンセプトのさらなる発展形としてMAZDA VISION COUPEが出品され、今後はこれをデザインベースとした車両開発が行われることになる。
MAZDA VISION COUPEのボディスタイルは近年のプレミアムセグメントでは定番となった4ドアクーペの形状が採用されている。マツダが4ドアクーペ車の導入を新たに計画しているということではなく、これはマツダの次世代デザインを指し示すモデルとして注目される。
キャラクターラインを使わない曲面パネルがマツダ車の統一デザインのメインとなる
MAZDA VISION COUPEの最も特徴的なものは、キャラクターラインを一切使用せずに曲面の美しさが強調されたサイドパネルとなる。周辺景色をここに映し出すことによる躍動感がマツダの次世代デザインの大きなテーマである。
インテリアでは大型のフロアトンネルとタイトなフロントシートが印象的で、スポーティなモデルであることが主張される。シンプルなブラック基調の中にあるダークカラーの木目調パネルもこれからのインテリアデザインの方向性を示しているだろう。
フロアトンネルは後ろまでしっかり存在しスポーティな雰囲気が継続される。2+2シートのクーペモデルということでリアシートは窮屈そうだ。
グリルデザインについては現行タイプからの発展形で、ペンタゴングリルは大きく変えられることは無い。ヘッドランプ、リアコンビネーションランプは丸目と一文字ラインの組み合わせとなり、これも現行タイプの特徴を進化させたものと考えられる。
バックからは左右4本出しマフラーが見え、2.0~2.5LクラスのSKYACTIV-Xの搭載を思わせる。近年のモーターショーでは、多くのメーカーがEVコンセプトを出品しているが、マツダブースにはそういったものは無い。むしろガソリンエンジンにこだわり、同ショーでは予混合圧縮着火のSKYACTIV-Xについても技術発表している。
豊田章男社長も壇上で記念撮影するほどの美しさである。