次期リーフのテストカーがスパイショットされた
次期リーフは、FY24で投入されるEVの一つとして考えられ、2025年3月までのフルモデルチェンジが想定されます。日産はコンセプトカー「CHILL OUT(チルアウト)」を通じて、クーペSUVの未来的なボディスタイルを公開してきました。
そして、そのCHILL OUTと特徴が近いフル擬装のテストカーがスパイショットされました。次期リーフの開発は最終段階にあるかもしれません。
全体的なスタイリングは、居住空間が確保された実用的なデザインとなっており、CHILL OUTの未来的なボディ形状からはいくらかの変化が見られます。
ドアハンドルのタイプも確認されており、フロントはポップアップ式、リアはピラーマウント式を採用していることが分かります。この点については、実用性よりもデザイン性が重視されている印象を受けます。
ホイールデザインは、特徴的なコンセプトのイメージを維持しています。
ヘッドランプについては、CHILL OUTではデジタルVモーションが採用されていましたが、テストカーには擬装シールが貼られているため、デジタルVモーションが引き続き採用されているかどうかは現時点では確定できません。
CHILL OUTのリアコンビネーションランプは、片側に縦2本、横3本の長方形ストライプ柄が特徴的でした。テストカーでは、擬装シールの隙間から、そのデザインが想起される発光パターンが確認できます。
バックガラスは広く、緩やかな傾斜を持っており、ワンモーションフォルムとも呼ばれる形状に近いです。また、バックドアの形状に沿って擬装シールの切れ目も確認できます。荷室は、古典的なセダンやクーペのような独立したトランクではなく、プリウスのようにバックガラスが含まれる大きなドアを開閉することによりアクセスできるようになるでしょう。
「リーフ」モデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
リーフのフルモデルチェンジ2024年度内、日産経営計画「The Arc」
新型リーフへのフルモデルチェンジは2025年春までの実施が予想されます。
2024年3月に発表された日産の経営計画「The Arc」では、2024年度(FY24)に2種類の新型BEVが投入されることが公表されました。その中の一つは、新型リーフということになりそうです。
英国サンダーランド工場では、2024年3月の時点で、従来型リーフの生産が終了していました。これは、新型リーフの後継モデルの生産準備のためとされています。
日産は2021年7月に、欧州でのカーボンニュートラル達成を目指すため、英国で超大型バッテリー工場「ギガファクトリー」の建設を発表しました。従来からあるサンダーランド工場は「EV36Zero」のハブ工場としての位置付けとなります。これらに向けて日産は、英国での生産設備の大幅な増強を予告してきました。
サンダーランド工場での生産準備は、リーフのフルモデルチェンジに向けたものだけではないでしょう。ジャパンモビリティショー2023で登場したコンセプトカー「HYPER URBAN」や「HYPER PUNK」の市販型もその対象として考えられ、それぞれ「キャシュカイ」や「ジューク」の後継モデルに相当する製品が想定されます。
次期リーフのデザインスタディモデルについては、2021年11月に公開されたBEVコンセプトカー「Chill Out(チルアウト)」と考えられてきました。
そして、チルアウトは、経営計画「The Arc」で発表された25台の次世代モデル群の中央先頭に配置され発表されました。日産の新型車投入計画のなかでも、新型リーフは特に重要度が高く、発売が迫っていることを予感させます。
次期リーフは現行アリアと共通のプラットフォームが想定されます。しかしボディサイズは全高方向でよりコンパクトになりそうで、クーペSUVのスタイルでデザインされています。
現行アリアのベースグレードは2024年3月に約120万円の値上げが実施され6,590,100円となりました。さらに最上級グレードNISMO B9は、9,441,300円となりました。すっかり高額車となったアリアですが、これに対し次期リーフはプラットフォーム共用ながらも、より低価格帯のBEVモデルとしてラインアップされることが想定されます。
それでも、従来型リーフと比較すると、大幅な車格アップとなるでしょう。
「リーフ」モデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
リーフ 90th Anniversary 4,412,100円から発売
日産は、「リーフ 90th Anniversary」を2023年12月14日発売した。
日産の創立90周年を記念するモデルで、「 X V セレクション(40kWh)」をベースとしたモデルが消費税込み車両本体価格 4,412,100円、「e+ X(60kWh)」をベースとしたモデルが同 5,584,700円で設定される。
「リーフ 90th Anniversary」の外観上の特徴としては、フロントバンパーにカッパーのフィニッシャーが取り付けられている。
さらに、ブラックカラーのドアミラーには、鮮やかなカッパーストライプが施されており、洗練された印象を与える。
車の足元には、専用の17インチブラックアルミホイールが装備され、スタイリッシュな外観を強調している。
内装に目を向けると、「90th Anniversary」専用のクリスタルスエードとレザレットのコンビネーションシートが採用されている。
このシートは、革のような見た目と手触りを持ちながら、高い耐久性と耐水性を兼ね備えている。
また、より高いバッテリー容量を持つ「e+ X(60kWh)」モデルには、先進技術が搭載されている。具体的には、「インテリジェント アラウンドビューモニター」や「インテリジェント ルームミラー」、そして「プロパイロット」といった各種運転支援技術が標準装備されている。
「リーフ」モデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
リーフが大幅値上げ 2022年12月
日産は、電気自動車「リーフ」の大幅値上げを発表した。
値上げ後の消費税込み車両本体価格は、40kWhバッテリー搭載グレードが、4,081,000円~4,642,000円に設定され、旧価格からの値上がり幅は371,800~459,800円となる。
そして、60kWhバッテリー搭載グレードは、さらなる大幅な値上げとなる。値上げ後の消費税込み車両本体価格は、5,253,600~5,834,400円となり、値上がり幅は1,028,500~1,039,500円にも及んだ。
仕様向上については発表されておらず、ユーザー側からすれば、ただ単に値上げされただけとなる。日産によれば、世界的な原材料費や物流費などの高騰が、値上げの原因としている。
またリーフは、オーダーストップされていたが、新価格となり受注が再開された。
グレード | 旧価格(円) | 新価格(円) | 差額(円) | |
40kWh | X | 3,709,200 | 4,081,000 | 371,800 |
X(XV セレクション) | 3,946,800 | 4,318,600 | 371,800 | |
G | 4,076,600 | 4,448,400 | 371,800 | |
NISMO | 4,182,200 | 4,642,000 | 459,800 | |
60kWh | e+ X | 4,225,100 | 5,253,600 | 1,028,500 |
e+ G | 4,805,900 | 5,834,400 | 1,028,500 | |
40kWh | AUTECH | 4,061,200 | 4,444,000 | 382,800 |
60kWh | e+ AUTECH | 4,577,100 | 5,616,600 | 1,039,500 |
※ 価格は消費税込み車両本体価格。旧価格は2022年4月。新価格は2022年12月。
「リーフ」モデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
リーフがブラジルで「Best Purchase Among Electric Cars」を受賞 2021年9月
2019年にブラジルで発売を開始した100%電気自動車「日産リーフ」が、同国の有力自動車誌クアトロロダスで ‘Best Purchase Among Electric Cars up to 300,000 Reais’ を受賞した。
本受賞においては、最先端の運転支援技術や荷室の広さ、積載量の多さといった自動車本来の機能と、ユーザーにとって重要なポイントであるアフターサービスにおいて、「日産リーフ」を取り扱うディーラーの店舗数を7から44に拡大することが高く評価された。
「日産リーフ」は2010年の発売以来、2011ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー、2011ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー、2011-2012日本カー・オブ・ザ・イヤー、2018ワールド・グリーン・カー賞など、世界中で数々の賞を受賞してきた。
「日産リーフ」は、世界中で50万台以上が販売されており、発売以降、全世界におけるリーフの総走行距離はおよそ180億km以上に達し、300万トン以上相当のCO2削減に貢献している。
日産リーフは電気自動車のパイオニア
日産は2010年にグローバル販売としては世界初となる量産型電気自動車「日産リーフ」の発売を開始、そして今冬より新型クロスオーバーEV「日産アリア」の販売を開始する。
日産は、EVやe-POWER電動パワートレインを搭載した電動車を2023年度までに年間100万台以上販売することを目指している。
「リーフ」モデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
(このページには、権利者より報道目的または個人的・非営利目的の場合のみの使用が許可されている画像・動画を使用しています。)
リーフのモデルチェンジ まとめ
まとめ更新日: 2024/10/31
- 2017年10月 2代目フルモデルチェンジ発売
- 2019年1月 60kWhバッテリー搭載車「リーフ e+」を追加発売
- 2019年12月 マイナーチェンジを発表
- 2021年4月 一部仕様向上を発表
- 2022年4月 一部仕様向上を発表
- 2022年12月 大幅値上げを実施
- 2023年12月 「90th Anniversary」を発売
- 日産経営計画 The Arcに登場
- 2025年春頃までにフルモデルチェンジ見込み
- 欧州向けは英国サンダーランド工場で生産
- 次期型デザインコンセプトは「CHILL OUT」
- 2024年10月 テストカーがスパイショット