従来よりも手の届きやすいスポーツカーになる次期NSX
次期NSXとは言っても、そのキャラクターは従来のNSXとは大きく違う。
本格スポーツであることは間違いないが、ボディサイズ、価格帯ともに見直され、幅広いユーザー層が買いやすいものになるようだ。
とは言ってもCR-Zよりは、遥かに上の車格となるだろう。
これまでのNSXは1990年発売当時の国産車としては、最も高額な800万円という値段で発売されていた。
その後、マイナーチェンジや装備の追加でじわじわ値上がりし、2005年の販売終了時には、最も高いモデルで1300万円台のクルマになっていた。
一方で、販売台数は16年もの生産販売期間を通しても2万台に届かないものだった。
こういった反省も踏まえてか、次期NSXはかつての超高級スポーツカー路線からは離脱し、比較的手の届きやすい価格と時代にあった環境性能を持ち合わせたスポーツカーとして構想されている。
NSX後継モデルのエンジン仕様は?
採用されるパワートレーンは、現在のところ濃厚なのがハイブリッド+スーパーチャージャーの仕様。
これは、ホンダのハイブリッドスポーツCR-Zのコンセプトモデルからの流用になる。
NAのハイブリッドエンジンと比較して、馬力で+50%、トルクが+10%程度のパフォーマンスアップが望めるという。
このハイブリッド+スーパーチャージャーのシステムはあくまでコンセプトモデルで、CR-Zとしての一般発売はやや実現性が低いと言われているが、これよりも上の価格帯になるNSXであれば十分に市販化が可能と考える。
スーパーチャージャー版のCR-Zは、無限からの市販化も検討されているが、NSXへの搭載が前提となれば、非常に限定された形での販売になるだろう。
価格帯、環境性能といった従来のNSXのキャラクターとは違った要素の多い次期NSX、デビュー時期は2014年ごろを目標に開発が進められている。
まずは、2011年12月の東京モーターショーで、コンセプトモデルが発表される予定だ。