ホンダが次期NSX向けに9速DCTを開発、2015年発売見込み
前回レポートでは、次期NSXが米国生産になるということで複雑な気持ちとなったファンも多かっただろう。
今回はトランスミッションについての話題。次期NSXに搭載されるトランスミッションは9速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)になるということである。
(写真はNSXコンセプト、ニューヨーク国際オートショー2013)
NSXのパワートレインは、V6 3.5Lツインターボハイブリッド+9速DCT
ホンダでは、今秋2013年9月の発売が予定されている次期フィットを皮切りに、DCT搭載車を本格的に導入していく計画となっている。DCTは従来のマニュアルトランスミッション向けの生産設備および技術を転用することができ、燃費性能の高い新型トランスミッションとして期待されている。なお、これまでのCVTをすべてDCTに切り替えるということではなく、しばらくは車種の適正に合わせて2タイプのトランスミッションの搭載を使い分けていく方針のようだ。特にNSXのようなスポーツカー向けトランスミッションとしては、DCTが選択されることは当然予測されていたことであるが、今回その仕様が9速であることが明らかになった。
また、次期NSXのエンジン仕様はV6 3.5L ツインターボとなる公算が強く、これに70~80kwクラスのアシストモーターが加わることで後輪駆動が担われる。前輪にも左右独立の2モーターが装備されるが、こちらはエネルギー回生とコーナリング時の左右バランス制御がメインとなるだろう。
(NSXコンセプト、上海ショー2013)
次期NSXの日本発売時期は2015年の見込みとなっている。