NSX試作車両が公開、コンセプトモデルから細部の変更あり
ホンダが新型NSXの試作車両の写真を公開した。
ブルーにカラーリングされた新型NSXが公開されたのは初めてとなるが、ボディデザインはこれまで世界各地のオートショーで出展してきたNSXコンセプトとほぼ同型と思われる。ただし、細部には変更があるようで、ドアミラーは大型化し保安性能を持ったものとなり、コンセプトカーではダミーであったドアノブが実装されているようだ。この他、フロントグリル上部にもNSXコンセプトと比較して簡略化されたパーツが使われている。
新型NSX市販バージョンのデザインは未定としていることからも、特にフロント周りや細部のパーツについては、これからまだまだ変更が加えられるものと考える。
また、今回この試作車両が公開されたのは、2013年8月4日にオハイオ州で行われるインディーカーシリーズ第14戦の決勝日において、新型NSXのデモンストレーション走行が行われるという告知を兼ねたものでもある。
(写真はNSXコンセプト)
次期NSXは2015年に市販モデルの発売が開始
さて、次期NSXは日本生産ではないことを前回レポートでもお伝えしたが、今回のデモンストレーション走行の場となるオハイオ州というのが、新型NSXの世界で唯一の生産拠点となることが発表されている。この地に新たに増設される工場にて、2015年から量産をスタートさせる計画となっており、既にオハイオ工場から選抜された従業員約100名に対するトレーニングも開始されているようだ。
新型NSXに搭載されるパワートレインについて公表されている仕様は、直噴V6ハイブリッドエンジンがミッドシップレイアウトで搭載されることと、SH-AWD、デュアルクラッチトランスミッション(DCT)が採用されるということである。
この他、V6エンジンの排気量が3.5Lであることや、DCTは9速になることが予測されている。