フリードスパイク新型(ホンダGB3/GB4)の評価と口コミ

ホンダ

フリードスパイク
ファミリーミニバン風にまとめてあるフリードを趣味用途にアレンジしたのがフリードスパイクだ。この車のカテゴリーはコンパクトミニバンとも呼ばれ、ミニバン並の使い勝手とコンパクトカー並みの取り回しの良さ維持費と低燃費を実現している。ライバル車種としてはモデルチェンジしたトヨタ新型ラクティスが挙げられるだろう。

車中泊したいならフリードスパイク!

完全フラットな荷室

フリードには8人乗り、7人乗り、5人乗りがラインナップされていた。この内の5人乗りタイプの広大な荷室部分にアレンジを加えて、趣味やアウトドアでの使い勝手を向上させたのが、フリードスパイクだ。
さらにリアシートにあたる2列目シートにも変更を加え、折りたたんだ時に全長2,015mmの完全フラットな荷室空間が生まれる。荷室の幅はタイヤハウスの突き出た最も狭い部分でも1,010mm確保されている。これはこのクラスのコンパクトミニバンでは最大の荷室空間だ。
アウトドアで車中泊をするが普段使いはできるだけコンパクトなサイズがいい。そんな顧客にとって有力な候補車種となるだろう。実際に、フリードスパイクでの車中泊を絶賛するオーナーからの口コミも多く、良く眠れると評価されている。
フリードスパイクの完全フラット荷室

スパイクならではの荷室の使い勝手

見た目はシンプルだが、様々な趣味で使いやすいように工夫が凝らされている。
荷室両サイドは収納スペースがついており、小さめのテーブルや棚が設置されている。明るめのライトがついているのも荷室を積極的に使われることを想定しており気が利いている。床面は荷物を出し入れしやすいように工夫されていて、汚れてもふき取りやすいよう表面の材質もこだわりがある。
リアシートは荷室側から簡単に倒せ、広くて完全フラットな荷室にアレンジできる。この状態から荷室のフロアボードの裏表を反転させると、荷室開口部底面が12cmほど低くなり、自転車などの大きな荷物の持ち上げ高さを少なくして積み込みすることができる。
いたるところにフックがついていて不安定な荷物の固定にも使える。
大きなミニバンを持たなくてもアウトドアなどの趣味を楽しめる。フリードスパイクのようなミニミニバンで十分でちょうどいいと思わせる所が評価されている。
また、後席の両側スライドドアも共通だ。グレードによっては電動スライドドアのオプション装備も可能である。ただし、このオプションをつけると、このクラスの車としては割高感が出てくる。

フリードスパイクとフリードを比較、違いと共通点

荷室の特徴以外のフリードスパイクとフリードの相違をまとめてみた。

エクステリアの違いは大きい

フロントマスクは今風なミニバンっぽいデザインになっている。
リア部分では、3列目シート部分にあたるウィンドウがなくなっている。後部は荷室と割り切っての判断だろう。
エクステリアは大きく分けて2種類あり、ノーマルとエアロがある。エアロは、より最近のミニバン風で押しの強い感じが特徴だ。しかし、車体サイズを考えるとノーマルでもバランスがとれてて車のキャラクターに合っていると評価されている。

エンジン、トランスミッションに変更はない

ベースはフリードと全く同じだ。
1.5LのL15A型エンジンはフリードだけでなくフィットでもおなじみで信頼性も高くパワフルで低燃費だ。
トランスミッションはFFはCVT、4WDは5ATとなっている。
トルコン付きのCVTは出だしがスムーズであり、このあたりはフィットでの経験が活かされている。CVTにありがちなスタート初期のもたつきもなくスムーズで乗っていて気持ちがいい。

燃費性能

10・15モード燃費はFF車で16.4km/L、4WD車で14.0となっている。ハイブリッドなど先進の技術は採用されていないが、日常使いに適した経済的な走行が可能だ。
フリードスパイクとフリードの車体重量を比較すると、同等かフリードスパイクがやや軽い。フリードと同じレベルの実燃費を期待してよいだろう。フリードの口コミ評価による実燃費は12~15km/Lの報告が多い。しかし街乗りが多いと10km/Lを下回る場合もあるようだ。
燃費や維持費に関して、コンパクトカーに近いものとなっているのは魅力の一つだ。

走り、乗り心地も違いはない

フリードスパイクのような背の高い車は、操縦面や乗り心地が心配だがフリードスパイクでは不満に思うことが少ないだろう。高速道路でもきちっと安定するし、走りに関してはフリードと基本的に全く同じだ。もちろん運転すること自体を楽しめるとは言い難いが、しっかりと走るし同クラスのコンパクトカーとしては優秀な仕上がりだ。
サスペンション形式はフロントがストラット式、FF車のリアは車軸式、4WD車のリアはド・ディオン式となっている。
取り回しや運転のしやすさに関しては、フリードと同じであるので、女性の方も安心してハンドルを握ることができる。フロントシートに座った感じの視界のよさは特に評価に値するだろう。見晴らしがよく運転が非常にしやすいと口コミでも評判だ。遊びに特化した部分ばかりが目に行くが、日常性を重視した機能性はフリード譲りだ。日本の街中を走るのによくできている設計は好印象である。

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