ホンダ・フリードのフルモデルチェンジ発売は、2023年のスケジュールが予想される。2022年は一部改良と特別仕様車の発売が6月頃に行われる予定。2023年のフルモデルチェンジに向けて、モデル末期の販売体制が整えられる。
フリードの一部改良 2022年6月実施内容の予想
2022年6月実施が予想されるフリードの一部改良では、ボディカラーに新色が加わる予定。また、N-BOXなどホンダの他モデルでも設定されてきた特別仕様車「BLACK STYLE」が発売される見込み。
やはり、フルモデルチェンジが2023年に迫っているため、フェイスリフトなどエクステリアパーツの形状変更が必要な大掛かりな改良は盛り込まれないだろう。
フリードほか、販売競争が激しくなるミニバンセグメント
一方でミニバンセグメントでは、中型クラスのステップワゴンとトヨタ・ノア/ヴォクシーが互いにフルモデルチェンジしており、新型車同士の販売競争が激しくなっている。

続いて、小型ミニバンのクラスでも、トヨタ・シエンタが2022年夏にフルモデルチェンジを受ける見込み。しかし、これに対抗するホンダは、フリードのフルモデルチェンジが2022年内には間に合わない。現行型フリードの一部改良と特別仕様車を投入することで、お買い得感のある商品をラインアップし、時を稼ぐことになる。新型シエンタの販売が一段落つく2023年になってから、フリードはフルモデルチェンジを受けることになり、後出しだけにあらゆる部分でシエンタを凌ぐ仕様になることが期待される。なかでもパワートレインについては、先にフルモデルチェンジされたフィットとヴェゼルの最新技術の導入が予想される。
フリードのフルモデルチェンジで投入される最新技術
ホンダの小型車セグメントでは、2020年発売の新型フィットに採用された新世代技術を小型車の各モデルに展開していく流れが進行中となっている。
2021年には小型SUVの新型ヴェゼルがフルモデルチェンジ発売された。そこでも採用された、新世代パワートレインの「1.5L e:HEV」と「1.5L コンベンショナルガソリンエンジン L15Z型」を採用していく流れは、3列シート装備のコンパクトミニバンの次期フリードでも同様となるだろう。

フリードはフルモデルチェンジが近くてもセールス好調
フリードシリーズ、累計販売台数100万台を突破
ホンダはフリードシリーズの累計販売台数として、2021年6月末時点で100万台を突破したことを発表した。現行型はモデル末期ではあるが、2021年(1~12月)の販売台数でも69,577台の実績を残している。これは、2020年デビューの新型フィットの58,780台を上回る。
フリードシリーズは2008年に初代モデルがデビュー。2016年のフルモデルチェンジで二代目が登場した。現行型は最後のフルモデルチェンジから時間が経ってはいるものの、2019年のマイナーモデルチェンジでリフレッシュされ後期型となっている。
セールスが好調であることからも、フリードがフルモデルチェンジでコンセプトを大きく変えることは望まれないだろう。エクステリア、インテリアに関しては、新型ステップワゴンで示された最新デザインルールの採用が予想される。


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