フリードのフルモデルチェンジは2024年まで遅れる、2023年は特別仕様車が発売予定
現行フリードは、2016年9月にフルモデルチェンジ発売された2代目モデルが販売中となっている。2023年は、夏頃に特別仕様車の発売が見込まれており、販売期間は8年目に突入することになりそう。
ライバルのトヨタ・シエンタが2022年8月にフルモデルチェンジを受けて新型に切り替わるなか、2023年こそはフリードのフルモデルチェンジの実施が期待されたがこれは実現しそうにない。
新型3代目フリードの登場は2024年夏~秋頃まで待たされることになるだろう。
2023年10月は、ジャパンモビリティーショーの開催が予定されているが、ここで次期フリードが参考出品されることも、タイミング的に難しい状況である。
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現行型フリードの生産状況と納期
フリードの生産を担う寄居工場の2023年3月上旬の稼働率は、通常から9割程度に落とされた。しかし、減産の対象は「ステップワゴン」に限られており、「フリード」は計画通りの生産が行われている。
2023年3月6日時点での納期については、「フリード」の「フリード+」がいずれもが5ヶ月~半年程度としている。また、一部タイプ・カラーでは、1~2ヶ月程度で納車できる場合もあるようだ。
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フルモデルチェンジ待ちのユーザーが多い中、現行型フリードの販売は好調
2016年の発売でモデル末期となっている現行型「フリード」であるが、販売は好調で、2022年暦年では、国内でミニバン販売台数で首位の61,963台を記録した。(2列シート車の「フリード+」を含めたシリーズ合計の販売台数は79,525台。)
ライバルの「トヨタ・シエンタ」は、2022年8月のフルモデルチェンジにより新型発売されたが、「フリード」はこれを上回る販売実績となっている。とは言え、「フリード」と、新型となったばかりの「シエンタ」を比較した場合、特に燃費性能などにおける商品力の差は目立っている。次期型フリードでは、ホンダの最新ハイブリッドシステム「e:HEV」の搭載が見込まれており、期待は大きい。
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フリードのフルモデルチェンジで投入されるホンダ最新技術
ホンダのコンパクトカークラスのフルモデルチェンジは、2020年2月発売の「フィット」と、2021年4月発売の「ヴェゼル」が先行している。これらに採用されたホンダの最新技術が、新型フリードへ採用されることが見込まれる。
新型フリードはフルモデルチェンジで電動パーキングブレーキの装備が予想される
フリードのフルモデルチェンジで期待されている装備の一つが、電動パーキングブレーキである。マイナーチェンジや一部改良のタイミングでも、装備が期待されてきたが、未だに装備が実現されていない。
一方で、ライバルのトヨタ新型シエンタは、2022年8月にフルモデルチェンジを受けたにもかかわらず、電動パーキングブレーキは装備されていない。
電動パーキングブレーキ関連の装備は、トヨタよりもホンダのほうが積極的で、フリードより低価格帯であるフィットや軽自動車のN-BOXなどでも、採用済みとなっている。フルモデルチェンジを受けた新型フリードでは、電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールド、全車速対応で渋滞追従機能付きACCなどの装備が予想される。
フルモデルチェンジ 新型フリードに搭載されるエンジンは「1.5Lのe:HEV」と「1.5LのL15Z型」を予想
2021年には小型SUVの新型ヴェゼルがフルモデルチェンジ発売された。そこでも採用された、新世代パワートレインの「1.5L e:HEV」と「1.5L コンベンショナルガソリンエンジン L15Z型」を採用していく流れは、3列シート装備のコンパクトミニバンの次期フリードでも同様となることが予想される。
さらに、フィットのマイナーチェンジが2022年10月に実施されたが、そこでもガソリン車としてL15Z型が採用された。電動化が進められるなか、ガソリンエンジンの集約化も大きな流れであるが、ホンダは小型車クラスのガソリン車で、L15Z型を採用していくようだ。

フリードの納期は6ヶ月程度、フルモデルチェンジが近くてもセールス好調
フリードシリーズ、累計販売台数100万台を突破
ホンダはフリードシリーズの累計販売台数として、2021年6月末時点で100万台を突破したことを発表した。その後さらに、2022年(1月~12月)の販売台数として61,963台(2列シートのフリード+除く)となり、国内3列シートミニバンで最も売れた車種であったことを発表した。
フリードシリーズは2008年に初代モデルがデビュー。2016年のフルモデルチェンジで二代目が登場した。現行型は最後のフルモデルチェンジから時間が経ってはいるものの、2019年のマイナーモデルチェンジでリフレッシュされ後期型となっている。
セールスが好調であることからも、フリードがフルモデルチェンジでコンセプトを大きく変えることは望まれないだろう。エクステリア、インテリアに関しては、新型ステップワゴンで示された最新デザインルールの採用が予想される。


フリードのフルモデルチェンジは2024年夏頃、新型ライバル車が先行販売中
フリードのフルモデルチェンジは2024年夏頃の実施が予想される。通算2代目の現行型フリードは、2016年9月に発売されており、販売7年目となっている。一方で、直接的なライバル関係にあるトヨタ・シエンタは、2022年8月にフルモデルチェンジ発売され、一足早く新型に切り替わった。
フリードがフルモデルチェンジ前の最終モデルに、2022年6月の一部改良と特別仕様車
ホンダ・フリードに一部改良の実施と特別仕様車「BLACK STYLE」が設定され、2022年6月24日に発売となった。フリードのフルモデルチェンジは2024年夏頃が予想されており、今回の改良型が現行型フリードの最終モデルということになるだろう。
さらに「フリード Modulo X」についても2022年7月に新商品に切り替わった。
国内の小型ミニバンのセグメントでは、トヨタ・シエンタが2022年8月にフルモデルチェンジが実施された。シエンタは新型車ということで納期の長期化が予想されるが、そんななかフリードが従来型ベースの改良によって、どれだけの受注を獲得することができるのかも焦点となっている。
フリードの一部改良、主な内容 2022年6月
フリードは、5ナンバーサイズの扱いやすいコンパクトなボディーながらも、広い室内空間と多彩なシートアレンジを実現した使い勝手の良さが特長となっている。
今回の一部改良では、フリードらしい「親しみやすさ」はそのままに、人気装備の運転席・助手席シートヒーター、コンフォートビューパッケージ、ロールサンシェードなどを標準装備としたことに加え、シート表皮には撥水撥油加工が施された「FABTECT(ファブテクト)」が新たに採用され、標準装備となった。
ボディーカラーには、フリードとして新色となるプレミアムクリスタルブルー・メタリック、フィヨルドミスト・パール、トワイライトミストブラック・パールが追加され、商品の魅力がより一層高められた。
エントリーモデルとなる1.5L NAガソリン車の「G(FF/6人乗り)」は2,275,900円から。また、ハイブリッド車は、「HYBRID G(FF/6人乗り)」の2,633,400円からラインアップされる。
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フリードの特別仕様車「BLACK STYLE」、主な内容 2022年6月
フリードの特別仕様車「BLACK STYLE」は、通常フリードのGグレードをベースに、エクステリア・インテリアともにブラックをアクセントにすることで、より上質で洗練されたスタイルが目指された。
エクステリアには、クロスオーバースタイルのCROSSTARのフロントグリルが採用され、15インチアルミホイールやアウタードアハンドル、ドアミラーなどはブラックで統一された。インテリアもインストルメントパネル各部がブラック化されるとともに、シートの色にもブラックが採用され、より引き締まった印象に仕上げられた。
車両本体価格は、1.5Lガソリン車の「G BLACK STYLE(FF/6人乗り)」が2,413,400円からとなる。またハイブリッド車の「HYBRID G BLACK STYLE(FF/6人乗り)」は2,699,400円から用意される。
特別仕様車「BLACK STYLE」の主な装備内容
- フロントグリルガーニッシュ(ダーククロームメッキ)&フロントグリル(マットグレー)
- リアライセンスガーニッシュ(ダーククロームメッキ)
- ブラック ファブリックシート&ブラック インテリア
- ドアミラー(クリスタルブラック・パール)
- アウタードアハンドル(クリスタルブラック・パール)
- 15インチアルミホイール(ブラック)
- LEDハイマウント・ストップランプ(クリアタイプ)
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フリードは2024年夏~秋頃にフルモデルチェンジ予想
フリードの通常モデル、特別仕様車「BLACK STYLE」、「Modulo X」いずれにせよ、フルモデルチェンジが2024年に迫っているためか、外板パネルなどの大掛かりな形状変更が必要な改良は盛り込まれなかった。
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新型フリード フルモデルチェンジ予想まとめ
- フルモデルチェンジの時期は2024年夏秋頃に延期
- 2023年は特別仕様車の発売が見込まれる
- 電動パーキングブレーキは、FMCで装備期待
- ボディ骨格はキャリーオーバー
- 3列シート車、5ナンバーサイズ維持
- パワートレインは新型ヴェゼルから流用
- 「1.5L e:HEV」と「1.5L NAガソリン L15Z型」の採用予想
- フリードプラス後継の2列シート5人乗り仕様も継続か