フィットシャトルはこんな車
フィットシャトルはフィットの荷室部分を延長させたステーションワゴンボディを持つホンダの新型車である。
かつてホンダではこのクラスのステーションワゴンとしてはエアウェイブがラインアップされていたが、フィットシャトルと名称を変えて後継することになった。
ホンダとしては、このクラスのステーションワゴンがフィットシリーズに加わったことで、名称「フィット」としての販売台数としてカウントされたい事情がある。エアウェイブを廃してフィットシャトルとした理由には、フィットが販売台数ランキングでプリウスと首位争いをしている背景もあっただろう。
ハイブリッドエンジンもラインアップ
新型フィットシャトルには1.5Lエンジンと1.3LのIMAハイブリッドエンジンが採用される。
細かな仕様変更の可能性もあるが、1.5Lエンジンはフィット1.5と共通のL15A型、1.3Lハイブリッドエンジンはフィットハイブリッドと共通のLDA型の採用となる。
フィットシャトルのラインアップと主な装備
| HYBRID Cパッケージ |
HYBRID | HYBRID Sパッケージ |
HYBRID Lパッケージ |
15X Cパッケージ |
15X | 15X Sパッケージ |
15X Lパッケージ |
|
| FF | ○ | ○ | ||||||
| 4WD | – | ○ | ||||||
| エンジン | 1.3L i-VTEC+IMA | 1.5L i-VTEC | ||||||
| トランスミッション | CVT | (FF)CVT / (4WD)5AT | ||||||
| VSA (ABS+TCS+横滑り抑制) FF車のみ |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ECONスイッチ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| フルオートエアコン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| HYBRID専用フロントグリル/テールゲートエンブレム | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
| テレスコピック | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| LEDドアミラーウィンカー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
| クルーズコントロール | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
| ディスチャージヘッドライト(HID) | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
| HONDAスマートキーシステム | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
| アルミホイール | 15インチ | (FF)15インチ (4WD)16インチ |
||||||
| トノカバー | ○ | ○ | ||||||
![]() フィットシャトル・ハイブリッド |
![]() フィットシャトル・15X |
フィットシャトルの荷室サイズ
| 荷室長 | 1020mm |
| リアシート折りたたみ時の荷室長 | 1810mm |
| 荷室高 | 945mm |
| 荷室幅 | 1288mm |
| 荷室幅(タイヤハウス部分) | 975mm |
フィットシャトルは車中泊も可能
フィットシャトルは車中泊がしたいユーザーから人気車となるだろう。
後席を倒したときのフラットな荷室はエアウェイブゆずり。
エアウェイブは1810mmの荷室長で車中泊に適した車として人気があった。フィットシャトルも同等の荷室長を持っている。
釣りなどのレジャーで車中泊をする機会のある人は注目の車種となる。
燃費はノーマルフィット並
フィットシャトルはハッチバックのフィットに対して、荷室を後ろに延ばした分、車体重量の増加を伴ってしまう。これは燃費面ではマイナスとなるが、さらなる燃費向上策を盛り込み、ハッチバックのフィットと同等のカタログ燃費を達成した。
ちなみに、先代エアウェイブはハッチバックのフィットとほぼ同等の実燃費が出ていたので、今回のフィットシャトルでも燃費面では期待ができる。
乗り心地も期待ができる
先代のエアウェイブは広い荷室だけでなく、乗り心地の良さも口コミで話題になっていた。
エアウェイブでは車体重量のアップやシャシーの補強が乗り心地の面で効いていたようだ。フィットシャトルも同様に乗り心地に関しては期待ができる。
ミドルクラスセダン等からの乗り換えではフィットの乗り心地に不満を感じる人が多い。こういう人は一度、フィットシャトルを試乗してみてはいかがだろうか。
フィットシャトルとエアウェイブの比較
車体サイズを比較
| フィット | エアウェイブ | フィットシャトル | |
| 全長 | 3900mm | 4350mm | 4410mm |
| 全幅 | 1695mm | 1695mm | 1695mm |
| 全高 | 1525mm | 1530mm | 1540mm |
| ホイールベース | 2500mm | 2550mm | 2500mm |
| 車体重量 | 1010mm | 1160mm | 1150mm |
フィットシャトルはさらに全長を延長
フィットシャトルはエアウェイブより少し大柄となったが、この分のサイズアップは荷室の延長には使われていないようだ。
フィットシャトルは荷室広さはエアウェイブとほぼ同等である。
ホイールベースはフィットと同じ2500mmとなり、エアウェイブよりも50mm縮小してる。これに伴い回転半径はフィットと同じ4.9mになった。フィットシャトルは大きな車体ながらもフィットと同様に小回りができる。





