ホンダ・FCVコンセプトが北米国際オートショーで公開される、ミライ対抗の燃料電池車
ホンダが次世代環境対策車として開発を進める燃料電池車、FCVコンセプトがデトロイトで行われる北米国際オートショー2015で出展された。
いまだコンセプト段階ではあるものの、日本発売として2016年3月、さらに北米発売は2016年内のスケジュールが発表されている。
FCXコンセプトは一般普及を目指した燃料電池車、燃料電池スタックは33%小型化
ホンダはこれまでにFCXクラリティを市販化させるなど、燃料電池車の製品化を積極的に進めてきた。FCVコンセプトの市販モデルは、開発中の次世代型燃料電池スタックが採用される見込みとなっている。
燃料電池車の性能を語る上で燃料電池スタックの小型化がカギとなる。従来型よりも33%の小型を達成し、出力性能についてもFCXクラリティを超える100kW以上が目標となっている。
FCVコンセプトのボディタイプはオーソドックスな5人乗りセダンながらも、近未来的なワンモーションフォルムが採用される。
FCVコンセプトは、昨年2014年12月15日に発売したトヨタの燃料電池車、ミライに対抗するモデルでもある。
一般普及を目指した次世代型の燃料電池車としては、このトヨタのミライが先行していることになる。
ミライの車両価格は723万6000円。国の補助金が202万円、さらに東京都の場合は都の補助金として101万円が用意され、実質負担額は420万円程度になる。
ミライは発売一ヶ月で既に1500台の受注を獲得しているが、まだ生産規模が小さく納車まで時間が掛かる状況だ。