ムーヴコンテの特徴
広い室内が長所
ムーヴコンテのスクエアなボディ形状は、室内を広くすることに関してメリットになっている。
普通車からの乗り換えでも、軽自動車であることを感じさせないほど中は広々していて開放感がある。
後席の広さも十分で、大人が長く座っても不満の出るものではない。
乗り心地は軟らかくセッティングされている。運転自体の楽しさは無いが、ソフトな乗り心地は評価が高い。
収納に工夫があり、室内を綺麗に整理整頓することができる。
ただし、トランクの広さに関しては、絶対的な容量が少ない。
リアシートは軽自動車としては、しっかりした作りのものだがスライド機構が備わっておらず、4名乗車時のトランク容量を増やすことはできない。
リアシートを倒して、トランクを広くすることは可能だ。
また、車の本質的な部分とは関係ないが、スピーカーの音質に不満を持っているユーザーが多く、ムーヴコンテの欠点と言えるだろう。
音楽をかけてドライブする人は、どの程度の音質かお気に入りのCDを持参して確認しておいたほうがいい。
広く開くドア
ムーヴコンテはスライドドアではなく、ヒンジドアが採用されている。
大きく開くサイドのドアが特徴になっている。
乗り降りがしやすく、サイドドアからの荷物の出し入れが楽にできる。
室内は静か
軽自動車は室内の騒がしさが気になる所だが、ムーヴコンテに関しては、非常に室内が静かで良く出来ている。
エンジン騒音の遮音がよくできていて、室内は軽自動車とは思えないほど静かで上質な雰囲気が味わえる。
ただし、室外で聞こえる音に関しては、従来の軽自動車並の安っぽい大きめの騒音が響いている。
深夜の住宅街での車庫入れは、場所によっては周囲への配慮が必要だ。
実燃費
ムーヴコンテの実燃費は14~18km/Lぐらいの口コミ報告が多い。
トランスミッションにCVTも採用されおり、軽トールワゴン車としては良好な数値だろう。
メーカー | ダイハツ |
モデル | ムーヴコンテ |
グレード | X“Special” |
メーカー希望小売価格 | 1,100,000円 |
年式 | 2011年 |
型式 | DBA-L575S |
駆動方式 | FF |
全長(mm) | 3395 |
全幅(mm) | 1475 |
全高(mm) | 1645 |
ホイールベース(mm) | 2490 |
室内長(mm) | 2000 |
室内幅(mm) | 1335 |
室内高(mm) | 1350 |
車両重量 | 850kg |
最小回転半径 | 4.5m |
サスペンション前 | マクファーソン・ストラット式コイルスプリング |
サスペンション後 | トーションビーム式コイルスプリング |
エンジン | 0.658L |
KF-VE型 | |
3気筒 | |
DOHC | |
トランスミッション | CVT |
10・15モード燃費 | 22.0km/L |
JC08モード燃費 | – |
ムーヴコンテのドライブフィール
運転のしやすさ
ムーヴコンテは四角いボンネットのため見切りが良く、初心者ドライバーでも運転がしやすい。
同じように軽自動車で四角いボディ形状のアルトラパンよりも視界がよく、運転に慣れていないドライバーにもお薦めできる車種だ。
ノンターボでも加速が十分
ムーヴコンテは、カスタムの一部モデルを除き、ノンターボのNAエンジンが採用されている。
KF-VE型3気筒DOHCエンジンは、ダイハツの軽自動車で多く使われており、信頼性も高く低燃費性能に優れたエンジンだ。
トランスミッションにはCVTが採用されており、スムーズな加速が可能になっている。
ダイハツタントでも同じタイプのKF-VE型エンジンとCVTの組み合わせであるが、ムーヴコンテの方が50~100kg程度、車体重量が軽いので、加速性能に余裕がある。
坂道の多い地域だったり、多人数乗車を多用する人でなければ、NAエンジンのモデルで十分だと感じた。
操作系
ムーヴコンテはアクセル、ブレーキ、ハンドルといった運転操作に関わる箇所の動作が軽いのが特徴だ。
これについては、メリットと感じる人と、デメリットと考える人に分かれている。
日常の足としての短距離運転がメインで、力の小さい女性の方からは、軽い操作系は運転が楽で操作しやすいと評価が高い。
少し遠出をしたり、たまには高速道路を走行するような使い方をする男性からは、操作が軽すぎて運転に神経を使うといったマイナス意見が出ている。
車のキャラクターを考えると軽めにセッティングされた操作系は妥当なところだろう。
シフトはコラムシフトになっている。シフト操作はハンドルの後ろから出ているレバーを使って行う。