ムーヴ12月のマイナーチェンジで衝突回避システムが軽自動車に普及する

ダイハツ

マイチェン版ムーヴに衝突回避システムの本格導入

ダイハツの軽ワゴン車、ムーヴのマイナーチェンジが2012年12月下旬に行われる計画である。新型ムーヴの燃費性能については、次世代イーステクノロジーの採用でさらなる向上が期待できると前回報告したが、注目は燃費に関するものだけではない。スバルのアイサイトに代表されるような衝突回避システムが、新型ムーヴの普及グレードに装備される見込みである。

(現行ムーヴカスタムRS)
ムーヴ カスタム RS

新型ムーヴの燃費性能の向上は小幅、衝突回避システムで勝負

ダイハツではこれまで、ミリ波レーダーを使った衝突回避システムとしてインテリジェントドライビングアシストパックのオプション設定を用意していた。これを現行ムーヴへ装備する場合、最上級グレードであるカスタムRSの選択と31万5000円のオプション追加費用が必要である。これら合計価格は180万5000円からという、軽自動車としては非常に高額であることから普及するには至らなかった。
マイナーチェンジ後の新型ムーヴでは、衝突回避システムの装備可能範囲が広げられる見込みである。
具体的な適用グレードの発表はまだ無いが、インテリジェントドライビングアシストパックを標準装備させた特別仕様車の導入も予想される。

さて、ここまでダイハツが新型ムーヴへの衝突回避システム導入に力を入れる理由は、どうやら燃費性能がスズキの新型ワゴンRを下回るからと予測されている。ワゴンRは2012年9月のフルモデルチェンジで大幅に燃費性能を向上させ、4WD ターボ車を含めた全グレードにおいてエコカー免税を実現した。新型ムーヴは次世代イーステクノロジーが導入されるものの、そこまでの燃費性能の向上には至らないようで、衝突回避システムの普及により商品力を維持しようという考えのようである。

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