ミライース、新型エコアイドル採用、7km/h以下でエンジンストップ
ミラ:イースは先月ダイハツから発売された新型の軽自動車。
ミラの冠がついているものの、ミラとは全く別車種と言ってもいい。
ミライースは、JC08モード燃費で30km/L、10・15モード燃費で32km/Lという驚愕の燃費性能をウリに発売からの初期受注も好調。
この優れた燃費性能は、軽量化とエコアイドルと呼ばれるアイドリングストップシステムに由来するものが大きい。
ミライースすべてのグレードにエコアイドルが標準装備される
ミライースのエコアイドルは、ムーヴに搭載されているエコアイドルよりも進化したものが採用されている。
これまでのアイドリングストップシステムは、燃費性能がほとんど向上しないのにもかかわらず、5~10万円程度割高になることが、メーカー車種を問わず多かった。
ミライースは従来よりもエンジン停止時間を増やし、アイドリングストップシステムがもたらす燃費への寄与を高めた。
さらに、これがオプション費用なしで、79万5千円の最廉価グレードにまで標準装備されているから驚きだ。
ミライースのエコアイドルは、従来型より進化している
従来のアイドリングストップが、車が止まってからエンジン停止したのに対し、ミライースのエコアイドルはブレーキを踏んで7km以下になると自動的にエンジン停止する仕組みになっている。
またその挙動も自然で、例えば、赤信号で減速して7km/h以下になりエンジン停止。その後、車が止まりきる前に信号が青に変わり再加速するような場面でも、右足をブレーキペダルからアクセルペダルに移動させるまでに、エンジン再始動が完了している。
こんな実際にありがちなアクセルワークにも上手く対応している。
ただし、エンジン停止できない場面もあるようで、夜間ヘッドライトを点灯させたり、雨天時ワイパーを作動させるなど、電力消費の多い場面では、エンジンは停止しない。
このあたりの解決には、大型バッテリーの搭載が必要になりコストアップにも繋がるので、現状のシステムが最良であろう。
また、ハンドルを一定角度切ったままでは、エンジン停止しないようにしてあり、素早い加速が必要な右折待ちの場面でも安心できる。
ダイハツでは、この新型のエコアイドルによって、ミライースの燃費性能は10%向上したとしており、その性能の高さがうかがわれる。
ただし、7km/h以下でエンジン停止させることによる燃費性能のアップはわずか1%ということだ。
エコアイドルが劇的に進化したとは言いがたいが、ほとんどコストアップすることなくできる燃費改善策としては大きい。