BMW新型X3がフルモデルチェンジデビュー
エンジンは2タイプ
新型BMW X3は2種類のエンジンが用意されている。
グレードxDrive28iには3.0LのNAエンジンが搭載されており、直6エンジンの自然な回転フィールを求めるユーザーにお薦めだ。
一方、グレードxDrive35iは3.0Lターボエンジンを搭載し車体価格はxDrive28i比で100万円アップとなる。
3.0Lの直6ターボの力強い加速感と高回転域の伸びが気持ちいい。
残念ながら日本の道路ではオーバースペックに感じることが多いが、独特のパワフルな走りは魅力だ。
環境性能も優れる
新型BMW X3は燃費向上の為の最新のメカニズムも採用されている。
無段階可変バルブリフト(バルブトロニック)、吸排気可変バルブ・タイミング(ダブルVANOS)、充電制御(ブレーキングによりエネルギーを回生するシステム)、電動パワーステアリングといった基本的な燃費向上対策はxDrive28i、xDrive35i両グレードに採用されている。
さらに上級グレードxDrive35iは、筒内直接噴射(高精度ダイレクト・インジェクション・システム)やアイドリング・ストップ装置(エンジン・オート・スタート/ストップ)まで備えており、万全の燃費対策が実施されている。
新型BMW X3のxDrive35iはターボエンジンにもかかわらず、NAのDrive28iよりも燃費性能は優れる面は評価が高い。
28iの10・15モード燃費は10.6km/L、JC08モード燃費は10.0km/Lである。
これらに対し、35iは12.0km/L、11.0km/Lと10%以上も燃費性能が優れる。
新型X3はBMW最新のテクノロジーが満載
xDrive35iはアイドリングストップシステムを採用
最近はあらゆるサイズの車にも実装が進みつつあるアイドリングストップシステムが、新型BMW X3のグレードxDrive35iに採用されている。
X3はSUVスタイルの車種ではあるが、オンロードの市街地走行で使われることが多い。
渋滞や信号待ちでのエネルギーロスを少しでも抑えることは環境にもやさしい。
トランスミッション
新型BMW X3が採用するトランスミッションは電子油圧制御式8速ATとなる。
ATの多段化が進んだことは、エンジンの回転数特性を生かしたスムーズな加速感が得られるだけでなく、燃費性能にも貢献している。
エンジンの低回転域を中心に使った効率のいい加速が可能だ。
ブレーキエネルギー回生システム
ブレーキングによるエネルギー回生は、ハイブリッドカーだけのものではない。
新型BMW X3は通常のガソリンエンジン車であるが、ブレーキング時に運動エネルギーを電気エネルギーに変換しバッテリーに蓄えるシステムを装備している。
ブレーキングで余分に蓄電されたバッテリーは加速時に効果を発揮する。
バッテリー容量が十分にあるときは、加速時にオルタネーターでの発電を切り離すことにより、無駄なトルク損失を抑えることができる。
よりパワフルで燃費性能の高い走行が可能になるシステムだ。
インテリジェント4輪駆動システム「xDrive」
新型BMW X3の全車に装備されることになるxDriveは路面の状況に応じて、前後のトルク配分を調節するシステムだ。
これはBMWが独自に開発したシステムで、オフロードでの走破性を向上させるだけでなく、オンロードで運転したときの心地よいハンドリング性能にもプラスに働いている。