次期、新型ティーダ(TIIDA)が上海デビュー
次期モデルの新型ティーダが上海モーターショーで披露された。
中国市場での一般発売は5月を予定している。
本国日本よりも早く、中国でデビューすることになった。
震災の影響が懸念されたが、現地での生産、部品調達が進んでおり、今回の上海モーターショーに出展することができた。
現行モデルのティーダは2004年に初代C11型としてデビューしてから今年で7年を迎えようとしている。
新型ティーダの日本デビューは10月の予定ではあるが、部品の供給状況によっては延期となる可能性もある。
大きくなったボディ
旧型ティーダは、K12マーチのプラットフォームをベースに開発されたBセグメントカーであった。
室内の広さ的には、トヨタ・オーリス、マツダ・アクセラといったCセグメントカーと比較されることが多かった。
今回デビューした新型ティーダは旧型ティーだと比較して、ホイールベースで100mm、全長で45mm、全幅で65mmそれぞれ延長されたこともあり、Cセグメントカーとして位置付けられることになるだろう。
5ナンバー枠に収まらなかったことは賛否両論
新型ティーダを見て、まず大きくなったサイズを感じさせるのが、3ナンバーサイズの全幅1760mmになったことだ。
道路幅や駐車場事情が恵まれていない日本市場では5ナンバー枠に収まるという事は、セールス的にメリットになることがしばしばあった。(ちなみに税金面では5ナンバーも3ナンバーもでは全くと言っていいほど違いがない。)
一方で、5ナンバー枠という縛りの少ない海外では、中途半端で狭い車といった取られ方をすることもあった。
1700未満の全幅にこだわることは世界戦略カーとしては、デメリットとなることが多いのだ。
これまでライバル視されてきた、オーリス、新旧アクセラも3ナンバーサイズの全幅である。
乗り心地の向上は期待ができる
旧ティーダの最大の弱点として乗り心地の悪さがあった。
コンパクトカーとしては上質な室内には評価が高かったが、いざ走り出すと路面の凹凸を直接乗客に伝える出来の悪い足回りとシャシー性能には不満の声が多かった。
旧ティーダの乗り心地の悪さは、口コミでも話題になるほどであった。
今回の新型ティーダに関しては、ホイールベースが10センチも延長されており、乗り心地の向上に関しては期待ができる。
次期ティーダの後席には広さだけでなく、本当の意味でくつろげる室内空間を期待したい。
エクステリアはキープコンセプト
新型ティーダの外観フォルムは旧型に近いものとなっている。
全体として丸みを帯びた部分が増えたことや、フロントグリルの意匠が一新したことは、今風のデザインを感じる。
リアの角とそのテールランプのデザインは、あえて変化をさせなかったのだろうか。写真からはティーダらしさを感じる。
ヘッドライトが釣り目になっているのも新しい一面だ。
新型ティーダは、普通っぽくて万人受けしやすいデザインという意味では、かなりレベルの高いところでまとまっていると感じた。
日本モデルの生産地はどうなる?
日産は海外生産に対して国内メーカーの中では積極的なメーカーである。
日本仕様の新型マーチについてもタイで生産したものを輸入して販売している実績がある。
そういった中、次期ティーダの日本市場に導入されるバージョンの生産地は気になるところだ。
中国などの海外生産なら敬遠するというユーザーも多そうだ。
現行の旧ティーダは日本国内向けモデルに関しては神奈川の追浜工場で製造されている。他に中国、台湾、タイ、メキシコでも現地生産がされているが、こういったものは原則としてに日本市場には入ってきていない。