S660の生産は八千代工業が担当、早ければ2014年度内に発売される可能性
ホンダはビート後継となる軽自動車規格の次世代スポーツカーとして、S660コンセプトを2013年の東京モーターショーで発表していた。その市販モデルのデビュー時期としては2015年前半頃が予測されており、早ければ2014年度内での発売が実現しそうである。生産はホンダの子会社でもある八千代工業の四日市製作所が担当する予定となっている。
S660のデザインのベースとなったのは、2011年の東京モーターショーで公開されたEV-STERである。EV-STERは電気自動車ということもあり市販化されることは無かったわけだが、S660市販モデルは軽自動車規格に適合した660ccクラスの3気筒ガソリンターボエンジンがミッドシップ搭載される。その最高出力は64ps。トランスミッションは5MTとCVTの2タイプの設定となることが現在のところ期待される。
ホンダS660のライバルはコペン、S1000として欧州仕様の計画もあるようだ
さて、S660コンセプトのボディサイズは発表されていなかったわけだが、実物を見た感じではコンパクトではあるものの軽自動車としては非常に立派な印象を受けた。実は全幅に関しては1480mmを超えていたのではないかと考える。
S660は軽自動車規格の日本仕様の他に、S1000として約100mm幅広のワイドボディに1.0Lエンジンを搭載させた欧州仕様の計画も存在するようだ。東京モーターショーで発表されたのは、このS1000に近いモデルであった可能性もある。S1000は、2015年の発売が予測される次期MX-5(日本名マツダロードスター)とも競合することになり、ライトウェイトオープンスポーツカーのカテゴリーは注目となるだろう。
日本の軽自動車市場では、今月2014年6月の発売が予定されているダイハツ・コペンがS660のライバルとされる。次期コペンはスポーツ性能ではS660に比べ、面白みが少ないが、電動ハードトップと着せ替え可能な外板パネルの設定により、S660とはまた違った楽しみをもつ軽オープンカーとなる。