スズキ660cc3気筒ターボエンジンを搭載したケータハム・セブン165
今年の東京モーターショーは、軽自動車規格のオープンスポーツカーというジャンルで目立った動きがあり、ホンダがNスポーツ、ダイハツが次期コペンを発表する見込みとなっている。そんななか、スズキに関してはカプチーノ後継となるようなモデルの噂を聞くことができない。しかし、先月のフランクフルトモーターショー2013では少し違った方面での動きが見られた。
そのモデルこそが写真のケータハム・セブン165である。
フランクフルトモーターショーではスズキブースに出展されたこのセブン165は、先代ワゴンR等に採用されてきたK6A型エンジンを搭載。厳しくなる欧州の排ガス規制の中、スズキの軽自動車向け 660cc 3気筒ターボエンジンがケータハムのエントリーモデルに採用されることになる。
スズキの関与はエンジンの提供に限られ、車体生産はもちろんエンジンチューニングについてもケータハム側で行われる。軽自動車規格の無い欧州では最高出力64psの規制も無いわけで、これは環境性能も考慮した結果80psにまで引き上げられ、最大トルクは10.9kgmとなる。車体重量は490kgで、そこから導き出されるパワーウェイトレシオは6.1kg/psというスペックだ。
ケータハム・セブン165の日本発売の可能性は高いと考える
出展されたセブン165はエンジン剥き出しのカットモデルで、コンセプトカーという位置付けであった。しかし、セブン165としての市販が前提となっており、2014年の年明けにも生産がスタートする計画となっている。本国イギリスでの車両価格は1万7000ポンド程度(約260万円)が見込まれている。
日本にも販売拠点を持つケータハムとしては、当然このセブン165の日本市場への投入も考えているだろう。ただし、軽自動車規格で販売されるかどうかは不明だ。