次期WRX STIは1.6L DITまたは2.0L DIT搭載、燃費性能は大幅向上
今年2013年3月のニューヨーク国際オートショーではWRX STIコンセプトが公開され、次期WRX STIのエクステリアデザインの方向性を確認することができた。
これまでのWRX STIシリーズはあくまでインプレッサの高性能エンジン搭載バージョンという位置付けであったため、エクステリアデザインについてはベースのインプレッサと大差無いものであった。しかし、次期WRX STIからはエクステリアパーツの多くの部分が専用設計になるということで、こういったデザインコンセプトカーも重要な意味を持つことになる。
この時、エンジン仕様については言及されることがなかったが、搭載が有力なエンジンとして2つの候補が予測されており、これらは1.6L DITと2.0L DITである。
新型WRX STIは今年2013年の東京モーターショーでデビュー
次期WRX STIへの搭載が予測されている1.6L DITは、燃費を重視した直噴のダウンサイジングターボエンジンながらも、そのスペックは最高出力240ps、最大トルク30.0kgm程度になる見込み。これは開発中のインプレッサツーリングワゴンにも搭載される可能性が高いと考える。
一方、2.0L DITはレガシィ2.0GT DITとして市販実績がある直噴ターボエンジンで、最高出力300ps、最大トルク40.8kgmというスペック。これは現行WRX STIに採用されているEJ20ターボの最高出力308ps、最大トルク43.0kgmの性能には及んでいない。ただし、JC08モード燃費に関してはEJ20ターボの9.4km/Lからの大幅な向上が確実である。2.0L DITはレガシィツーリングワゴンの車重でさえJC08モード燃費12.4km/Lを達成しており、小柄で軽量なWRX STIともなれば14km/L程度の数値は想定できることになる。
これら1.6L DITと2.0L DITのいずれもがラインアップされることを期待したい。
そして、新型WRX STIは11月の東京モーターショー2013で発表されることになる。これはデザインコンセプトではなく、ほぼ市販モデルに近い車体が出展されるだろう。発売は2014年の春頃になると考える。