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デリカD:5のディーゼルエンジンをベースにハイブリッドユニットを開発
ハイブリッドエンジンという分野では遅れを取っていた三菱自動車であるが、昨年2012年にアウトランダーPHEVを発表したことで、ようやくトヨタに対抗できるハイブリッド技術を手に入れたことが証明された。そんな三菱が、2013年3月に開催されるジュネーブモーターショーで、新たな環境対応エンジンを公開することになった。
今回ジュネーブで三菱が発表するのはGR-HEVと名付けられたコンセプトカーである。
GR-HEVは新興国を中心に需要が高いSUT(スポーツユーティリティトラック)のボディをベースとしている。ピックアップトラックスタイルの車体ながらも先進的なデザインを持ち、そのエンジンルーム内に搭載されるのは三菱初となるディーゼルハイブリッドユニットである。
デリカD:5あるいはアウトランダーのディーゼルハイブリッドに期待
この新型ディーゼルハイブリッドはFRベースのパワートレインとなる。デリカD:5や欧州仕様アウトランダーの一部グレードに設定されている2.2Lのクリーンディーゼルエンジンをベースにハイブリッド化させたものとなる。モーターやバッテリーユニット等の仕様は明らかになっていないが、アウトランダーPHEVのシステムに近いものになるのではと予測する。
これにスーパーセレクト4WDやS-AWCの技術が融合し2.0L~2.5Lクラスの4WD車への搭載が進められることになるだろう。
(写真は現行デリカD5)
現在普及しているハイブリッドエンジンは、通常のガソリンエンジン+モーターによるものが一般的であるが、今後は小排気量ガソリンターボ+モーターあるいはディーゼルターボ+モーターという流れになるとされている。現行世代ハイブリッドでは遅れを取っていた三菱であるが、次世代ハイブリッドとしてこのディーゼルハイブリッドを比較的早く市場投入できる目処がついた。日本市場向け車種ではデリカD:5、あるいは欧州向けのアウトランダー等へ、この新型ディーゼルハイブリッドエンジンの搭載が期待される。