三菱自動車が新型軽商用EV「ミニキャブEV」を2023年12月21日に発売する。11月25~26日の日程で開催された「EV:LIVE KOBE 2023」では、実車が展示された。
この新型EVは、約12年間で約1万3千台を販売した「ミニキャブ・ミーブ」の大幅改良版として位置づけられる。多くのパーツが従来型を継承しつつも、パワートレインは一新され、フェイスリフトも実施された。
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新型ミニキャブEVは航続距離180km、消費税込み車両本体価格2,431,000円~
新型「ミニキャブEV」は、ワンボックスタイプの軽商用EVという基本コンセプトを維持しつつ、多くの進化を遂げている。
航続距離は先代モデル比で35%増の180km(WLTCモード)に伸びた。充電時間はAC200V(15A)の普通充電で約7.5時間。急速充電では最大出力電流が60A以上を満たす場合約42分で80%の充電を可能とする。
加えて、最大トルク195N・mのモーターを新採用し、より力強い走行を実現している。また、新型モーター・インバーターの一体化構造により、先代モデルより高い静粛性を達成している。
価格は2,431,000円~2,486,000円(消費税10%込)となっている。
グレード | 座席数 | 車両本体価格(消費税10%込) |
CD 20.0kWh | 2シーター | 2,431,000円 |
4シーター | 2,486,000円 |
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新型ミニキャブEVの向上した性能、安全面、機能面、走行性能
三菱自動車は、新型「ミニキャブEV」において、EVシステムの新世代化を推し進めている。駆動用バッテリーの電池容量は約25%増加し、モーターとインバーターの一体化による効率向上が図られている。これにより、航続距離が約35%向上し、180km(WLTCモード一充電航続距離)を実現している。
安全面では、「三菱e-Assist」予防安全技術を採用。これには衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]、車線逸脱警報システム[LDW]、オートマチックハイビーム[AHB]、誤発進抑制機能(前進時)[UMS]などが含まれる。また、サポカーSワイドに対応し、ヒルスタートアシスト[HSA]を新たに追加することで、急な坂道での安全性を高めている。
機能面では、アクセサリーコンセント(AC100V、最大1500W)をフロアコンソール背面に設置し、災害時の緊急用途に対応。インストルメントパネルには充電用USBポート(タイプCとタイプA)もメーカーオプションで提供される。
走行性能の面では、前後のショックアブソーバーの減衰力特性の見直しにより、乗り心地の向上とキャビン揺れの抑制を実現。また、Bポジション時の回生ブレーキ力を強化し、実用電費の向上にも寄与している。
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新型ミニキャブ EV 発売 まとめ
まとめ更新日: 2023/11/29
- 新型「ミニキャブ EV」を2023年12月21日に発売
- 従来「ミニキャブMiEV」から改名
- 多くのパーツが流用されるが、フェイスリフトも実施
- 航続距離は先代モデル比で35%増の180km(WLTCモード)
- 普通充電 AC200V(15A)で約7.5時間で満充電
- 急速充電 最短約42分で80%
- 最大トルク195N・mのモーターを新採用
- モーターとインバーターを一体化