新型オーリスの発売が早まった
オーリスのフルモデルチェンジについて、前回のレポートでは、2012年11月頃に実現するのでは、と書いたが、予定は大幅に早まり、2012年7月頃発売ということになりそうだ。このタイミングであれば、エコカー補助金の申請に間に合う可能性が出てきた。
オーリスは、カローラのハッチバック版として2006年に発売開始。カローラランクス、アレックスの後継車に相当する車種である。そのカローラ シリーズも2012年5月にフルモデルチェンジを控えているが、次期カローラとして期待されていたハイブリッド仕様は実現されない見込みだ。ただし、オーリスに関しては、今回のフルモデルチェンジでハイブリッド化が決定している。次期オーリスに採用されるハイブリッドシステムは、現行プリウスと共通ユニットとなる1.8LのTHSⅡである。この他に、1.5Lと1.8Lの通常のガソリンエンジンモデルもラインアップされるとしているが、これら全てが日本仕様に導入されるかは未定。
新型オーリスハイブリッドの燃費は、JC08モードで32.0km/Lを目標に開発が進んでいる。これは同タイプのハイブリッドシステムで、ボディサイズが近いレクサスCT200hの30.4km/Lを上回る数値だ。
新型オーリスでエコカー補助金を貰うのは可能か?
オーリスの発売予定が早まったわけだが、登録車10万円のエコカー補助金を貰うためには、オーリス納期がどのぐらいになるか、という問題が残っている。エコカー補助金の対象となるには、予算が使い切られる前に、予約だけでなく納車を済ませる必要があるのだ。このためトヨタ・アクアやマツダ・CX-5のような納車まで時間のかかる人気車種の場合、今からの予約でエコカー補助金の対象となる可能性は絶望的だ。
現行モデルのオーリスは、フォルクスワーゲン・ゴルフに対抗する欧州向け車種という特性が強く、日本ではあまり売れなかった。そのため、トヨタ車種の中では比較的早い納期で手に入れることができた。しかし、次期オーリスはハイブリッドカーということもあり、これまでのように即納というわけにはいかなくなると予想する。
エコカー補助金は一定の予算を使いきれば終了となり、その期日は早くて7月頃、遅くても秋頃、という予測が多い。こういったことから、7月発売のオーリスがエコカー補助金の対象となるかは、微妙なタイミングなわけだ。
発売直後のプリウスやアクアの納車状況から想像するに、オーリスをエコカー補助金の期限に間に合わせるには、今のうちからディーラーと綿密に連絡を取り合い、最速で予約するという努力が最低限必要になりそうだ。ただし、それでも間に合わず、エコカー補助金が打ち切りとなる可能性は十分にある。