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フィットハイブリッドRSが5月に発売
フィットハイブリッドRSの発売時期について、前回のレポートでは2012年6月頃になるのではとお伝えしたが、現在はこれよりも1ヶ月早くなり、5月17日の発売開始が予定されている。
パワートレーンは、細かなセッティングを除けば、CR-Zのものがそっくりそのまま搭載される。つまり、現行フィットハイブリッドは1.3LエンジンのIMAであるのに対して、フィットハイブリッドRSは1.5LエンジンのIMAが採用されることになった。トランスミッション形式もCR-Zと共通で、6速MTと7速シフト付きのCVTという2タイプからの選択が可能になる。
パワートレーンに関しては、フィットハイブリッドRSとして期待されるもののほぼ100%回答が得られたと言っていいだろう。
また、3つの走行モード切り替えも採用され、ECON、NORMAL、SPORTと気分に合わせた燃費と出力の設定が可能になる。SPORTモードではエンジンとモーターのトルク感が増すだけでなく、パワーステアリングの味付けも変わってくる。
エクステリアではフォグランプが標準化されることで、フロントビューが引き締まる。IMAハイブリッド搭載の証でもあるメッキグリルの装飾も行われる。さらに、このメッキグリルにブルーLEDが追加され、ただのハイブリッドではなくRSであることの主張がされる。と、文章で表現すれば、若々しさを超え子供っぽくならないかと心配なのだが、実物を見れば印象は変わるかもしれない。
(写真は、フィットハイブリッドRSとパワートレーンが共通となるCR-Z)
フィットハイブリッドRSの登場でCR-Zの立場は危うくなるか?
フィットハイブリッドRSの車両重量は、CR-Zに対して僅差ではあるものの軽くなるという。パワーウェイトレシオという意味では、フィットハイブリッドRSは、純スポーツモデルのCR-Zを超えてしまうことが想定される。現在、CR-Zは販売台数が芳しくなく、何かと微妙な立場にある車種ではあるが、これをさらに増長させることになりそうだ。
フィットハイブリッドRSの価格はフィットRSに対して20万円アップの190万円前後になるのではという予想が多い。CR-Zと共通パワートレーンとは言え、フィットベースの車体に190万円からの価格はちょっと高額過ぎる印象は否定できない。
ただし、CR-Zの226万8千円からという車両価格と比較すれば、フィットハイブリッドRSは35万円以上も安いということになる。ハイブリッドスポーツのCR-Zに興味があるが、3ドアクーペという実用面のデメリットから、なかなか購入に踏み切れないというユーザーがもしいれば、このフィットハイブリッドRSは検討に値する一台となりそうだ。