ホンダのコンパクトワゴン、フリードプラスのフルモデルチェンジ実施時期は2024年夏頃が予想される。
現行フリードプラスは2016年に、3列シート装備のフリードと同時フルモデルチェンジ発売されたモデルである。フリードシリーズのフルモデルチェンジの時期は2024年夏頃が想定され、次期型にも2列シート車のフリードプラスが設定されることが予想される。
フルモデルチェンジを受けても新型フリードプラスの基本コンセプトは変わらず
フリードプラスは、コンパクトな車体にラゲッジスペースを大きく取ったパッケージングを特徴とする。車中泊やキャンプが流行となり、さらに車内オフィスのニーズが高まるなかでは、特に注目されてきたモデルである。
通常フリードから、単に3列目シートを廃しただけでなく、荷物の出し入れがしやすいよう、テールゲートパネルとリアバンパーには専用デザインが採用されている。これにより、バックドアの開口面積はより大きく、開口部地上高はより低くなる。フリードプラスのためだけに、あえてコストが掛けられた部分でもある。また、車中泊ニーズに応えるためにも、後席のフルフラット化がなされており、次期型でもアピールポイントとしてくることが予想される。
日常やレジャーでの使い勝手を向上させる工夫は、次期フリードプラスにおいても期待したいところである。
フリードプラスのライバル、シエンタは2022年8月にフルモデルチェンジ
フリードプラスのライバルモデル、トヨタ・シエンタが2022年8月にフルモデルチェンジされた。
シエンタは、共通プラットフォームのTNGA(GA-B)をベースに開発され、特にハイブリッドモデルにおいては、アクアのバイポーラ式ニッケル水素バッテリーも採用された。
この新型シエンタへの導入が期待されていたものの、実現しなかったのが電動パーキングブレーキである。電動パーキングブレーキは、アダプティブクルーズコントロールとの組み合わせで、アクセルとブレーキが自動操作される範囲が広くなることから、ユーザーからの関心が高まっている装備の一つである。しかし、コスト高となることから、トヨタは採用について消極的な姿勢を見せている。
一方で、ホンダはフィットのほか、N-BOXなど軽自動車においても電動パーキングブレーキを広く採用してきた。次期フリードプラスにも電動パーキングブレーキの装備が予想され、新型シエンタに対するアドバンテージとなりそう。