エクリプスクロスが一部改良、特別仕様車「BLACK Edition」を追加 2022年11月発表
三菱のクロスオーバーSUV「エクリプス クロス」が一部改良を受けた。また特別仕様車「BLACK Edition」として、ブラックのアクセントカラーを内外装の要所に配したモデルがラインアップに加わった。発売日は、「M」「G Limited Edition」が2022年11月10日より販売中となっており、その他グレードは2023年2月16日が予定されている。
エクリプスクロス一部改良と特別仕様車の詳細は、次のページ
消費税10%込み車両本体価格は、PHEVモデルが3,863,200円~4,650,800円、ガソリンモデルが2,542,100円~3,520,000円となる。
エクリプスクロスがマイナーモデルチェンジ、PHEVも追加される 2020年12月
三菱自動車はエクリプスクロスのマイナーモデルチェンジ版の予約受付を2020年10月15日に開始した。
2020年12月には正式発売を迎える予定で、これにはPHEVモデルが新たに加わる。
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エクリプスクロスの大型化で、三菱のSUVラインナップに整合性がとれた
エクリプスクロスは海外仕様が2017年、翌2018年には国内仕様が導入されたモデルである。まだ、発売から時間が経っていない状況ではあるが、今回のマイナーモデルチェンジは、全長が140mmも延長されるという非常に大掛かりなものとなった。そしてこのことで、三菱のSUVラインナップの方向性が見えてきた。
これまで三菱のSUVラインナップは、
- RVR 全長4365mm
- 従来型エクリプスクロス 全長4405mm
- アウトランダー 全長4695mm
という関係性であった。
RVRと従来型エクリプスクロスのボディサイズが近く、この2モデルを同時ラインナップさせる必要性については、2018年のエクリプスクロス発売当初からの疑問でもあった。
RVRについては2010年発売のモデルであり、販売期間9年が経過するタイミングでマイナーモデルチェンジを受けて、大幅なフェイスリフトが実施された。相当古いモデルながらも、あと数年は現行型RVRの販売を継続させるつもりなのだろう。
エクリプスクロスの大型化により、RVRとの差別化が成された
そんななか、今回の外形だけでなく中身もストレッチされた新型エクリプスクロスが登場したというわけである。
- RVR 全長4365mm
- 新型エクリプスクロス 全長4545mm
- アウトランダー 全長4695mm
これによりRVR、エクリプスクロスの役割分担、存在意義がはっきりとした。
RVRはCセグメントSUVクラスど真ん中で、トヨタ・C-HR、マツダ・CX-30らと直接対抗するモデルである。新型エクリプスクロスは、いわゆる北米向け中型SUVよばれるカテゴリで、トヨタ・RAV4、ホンダ・CR-Vがライバルとなる。
アウトランダーはフルモデルチェンジが近い
一方で、エクリプスクロスとアウトランダーとの間のサイズ差が縮まってしまったが、アウトランダーはフルモデルチェンジが迫っており、これは大型化するのではと考える。というのも三菱のフラグシップ、パジェロが国内向けには販売を終了させているものの後継モデル導入時期が定かではない。エクリプスクロスの大型化に倣うだけでなく、パジェロの空白を補完するためにも、次期アウトランダーが大型化される可能性はある。
エクリプスクロスに新たに導入される2.4L PHEV
新型エクリプスクロスに追加されるPHEVは特に注目度が高い。2.4Lエンジン、フロント1+リア1の2モーターシステムで、アウトランダーPHEVのシステムをエクリプスクロス向けに最適化したものとなる。エクリプスクロスはアウトランダーよりも小さな車体ではあるが、実際の重量差はほぼ変わらずということで、燃費性能や航続距離に大差は無い仕上がりになる。
全長+140mmの延長は、中身も大きくなっている
全長が140mmも延長される新型エクリプスクロスであるが、これはバンパーなどエクステリア変更だけによる大型化ではない。フロントは+35mm伸ばされるが、2.4L PHEV搭載に対応したエンジンルームにするためにも必要であった。ちなみに、通常ガソリン車も同様の変更を受けている。
リアは+105mmの延長で、これはラゲッジスペースの拡大が含まれる。
エクステリアはダイナミックシールドの最新型デザインを採用
エクステリアを見てみる。フロントはダイナミックシールドの最新型で、デリカD5調のフロントグリルが導入された。ヘッドランプはシャープになり、前述の通りエンジンルームが伸ばされているのでボンネットパネルも新デザインである。
リアウィンドウは、従来型は上下分割型の2枚ガラスのデザインであったが、新型では一般的な1枚ガラスとなった。2枚ガラスはエクリプスクロスの特徴的なエクステリアの一つであった。これが無くなったことでリアビューの印象が弱くなりそうであるが、リアコンビネーションランプの三方に伸びるシャープなラインが強くなり、より現代的な主張になった。
車両価格は消費税込みで、PHEVモデルが約385万円~約450万円、ガソリンモデルが約255万円~約335万円と発表されている。
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エクリプスクロス一部改良と特別仕様車の詳細 2022年11月発表
まとめ更新日: 2022/11/13
エクリプスクロスの一部改良、主な変更点
- PHEVモデルとガソリンモデルのグレード展開が見直され、「P」「G」「M」が設定された。さらに、特別仕様車の「BLACK Edition」と「G Limited Edition」が用意される。
- ハンズフリー・停止位置メモリー機能付の「エレクトリックテールゲート」の採用により荷物の積み下ろしの際の利便性が向上した。「P」「G」「BLACK Edition」に標準装備される。
- ガソリンモデルにも高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」が追加された。高速道路の長距離走行や渋滞時のドライバー負担が低減される。「P」「G」「BLACK Edition」「G Limited Edition」に標準装備される。
特別仕様車「BLACK Edition」の商品概要
「BLACK Edition」は、上級グレード「P」をベースに、ブラックをアクセントとした上質かつスポーティな内外装が与えられる。
エクステリアでは、スキッドプレート(フロント/リヤ)、サイドドアガーニッシュ、ドアミラーをブラックで統一するとともに、専用ブラック塗装のアルミホイールが採用される。
インテリアでは、メーターベゼルとセンターパネルガーニッシュをブラックに、ドアグリップとインストルメントパネルオーナメントをダークシルバーとし、シートやドアアームレスト、ディンプル付本革巻ステアリングホイールにグレー系のステッチを配することで、落ち着きのある上品な空間が演出される。
エレクトリックテールゲートが採用され、つま先をリヤバンパー下に出し入れするだけで開閉可能なハンズフリー機能や、ゲートが開く高さを任意に設定できる停止位置メモリー機能が搭載される。
PHEVモデル・ガソリンモデル共通の主な変更点
エレクトリックテールゲートを標準装備となるほか、リヤシートにシートヒーターを標準化するなど快適性が向上した。「P」「G」「BLACK Edition」に標準装備される。
後席充電用USBポートが新たに採用された。後部座席でスマートフォン等のデジタルデバイスの充電が可能となった。「P」「G」「BLACK Edition」「G Limited Edition」PHEVモデル「M」に標準装備される。
PHEVモデルの主な変更点
ガソリンモデルに設定されていた「G Limited Edition」をPHEVモデルにも設定された。高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」、LEDヘッドライト&フォグランプなどが装備された。
ガソリンモデルの主な変更点
PHEVモデルに設定されていた高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」がガソリンモデルにも新たに採用された。車両がアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を支援することで、高速道路での長距離走行や渋滞時において、ドライバーの負担が軽減される。「P」「G」「BLACK Edition」「G Limited Edition」に、標準装備される。