ダイハツがブーンルミナス/パッソセッテ後継コンパクトミニバンを計画
ダイハツは前回2017年の東京モーターショーで、多くのコンセプトカーを発表していた。
その中には、既に発売となった新型タントのデザインスタディモデル、あるいは、まもなく2019年秋のデビューが予定されているコンパクトSUVの前身となるコンセプトカーが含まれるなど、かなり意欲的な出品内容となっていた。
そして、もう一台、市販化に向けた開発が進められているのが、DN MULTISIXとして名付けられたコンセプトカーである。
DN MULTISIXは3列シート6人乗りのコンパクトミニバンで、2012年まで販売されたブーンルミナス、あるいはOEM販売されたトヨタ・パッソセッテを後継するモデルが想定される。
一方で、インドネシアでは、DN MULTISIXの東京発表のすぐあとに、小型の3列シートSUVのテリオスが発売となっていた。当時は、これがDN MULTISIXの市販モデルではという考えもあったが、このテリオスとは全くの別で、日本市場向けの新型コンパクトミニバンが開発されている。
そして、以前にあったダイハツブーンルミナス、トヨタ・パッソセッテのOEM関係も復活することが想定される。そうなると、トヨタのラインナップでは、コンセプトが近いのが小型3列シートミニバンのシエンタとなる。DN MULTISIX市販型は、車両価格、ボディサイズ、パワートレイン的には、シエンタよりも下のクラスに置かれるモデルとなりそう。
エンジンはトール搭載の1.0Lターボが有力
DN MULTISIX市販型への搭載が予想されるエンジンは、直列3気筒の1.0Lガソリンターボとなる。
ダイハツの現行ラインナップの中で搭載実績のある5人乗りワゴンのトールからエンジンスペックを引用すると、最高出力72kW/6,000rpm、最大トルク140N・m/2,400~4,000rpmとやや非力な印象もあるが、最大トルクが低い回転域で発生する仕様となっているので街乗りでは問題無さそう。経済的なコンパクトミニバンというポジションでは、現実的なパワートレインに感じる。
ちなみにかつてのブーンルミナス、パッソセッテは7人乗りで、エンジンスペックは直列4気筒 1.5L NAガソリンで最高出力80kW/6,000rpm、最大トルク141N・m/4,400rpmであった。
さて、ダイハツは2019年10月23日開幕の東京モーターショーで、新型コンパクトSUVを発表する見込み。このときにDNマルチシックスの市販型が同時デビューとなるのはさすがに難しそう。2020年春頃以降の市販型正式発表が予想される。