ヴィッツハイブリッドを追加発売、トヨタが販売台数ランキング首位奪還を狙う
トヨタのコンパクトカー、ヴィッツにハイブリッドモデルが2017年1月12日に追加発売される予定となっている。
登録車の販売台数ランキングでは、長らくプリウスとアクアの二強状態が続き、トヨタのハイブリッド車が上位を独占していた。ただし、日産が2016年11月にノート e-POWERを発売し、これが同月の販売台数ランキングで首位となった。ヴィッツハイブリッドはこの状況を打開するために新たに市場投入されるコンパクトハイブリッドカーということになる。
ヴィッツハイブリッドに搭載されるハイブリッドシステムは、アクアと共通の1.5L THSⅡとなる。両モデルのボディサイズが近いことからも想像できるが、アクアとヴィッツでは車体構造で共通する部分が多く、パワートレインの流用もやりやすい。というよりも既に欧州仕様に存在するヤリスハイブリッドを日本で生産することでヴィッツハイブリッドが出来上がるというわけである。
ヴィッツがビッグマイナーチェンジ、フェイスリフトでイメージ一新
アクアとヴィッツはどちらもBセグメントハッチバックカーということであるが、燃費特化されたアクアは全高が低く抑えられるなど若干の違いがある。ただし、ユーザー目線で見れば、エクステリアが最も大きな違いとして感じられるのではないか。アクアは2011年の発売から既に販売累計100万台を大きく上回っており、街ですれ違う機会も多く、悪く言えば見飽きた。対するヴィッツシリーズはこれまでアクアの半分程度の販売台数で、さらに今回フェイスリフトを受けることで、より新鮮味のあるエクステリアで販売されることになる。
今回はヴィッツシリーズ全体のビッグマイナーチェンジも兼ねており、フェイスリフトの他、一部装備の標準化により車両価格は従来比で概ね3~5万円程度の値上げ。新設されるハイブリッドモデルは181万9800円からラインアップされることになる。