ダイハツからトール ワゴン車が今秋発売予定、トヨタにも車体供給されbB後継
ダイハツがトール ワゴンタイプの新型車を開発中であることは以前のレポートでも報告していた。その正式発表は2016年11月頃となる見込みだ。
ダイハツはこれまでクーおよびトヨタにOEM供給するモデルとしてbBを開発生産し、コンパクトトールワゴンの分野で存在感を示してきた。開発中のモデルはこれらの後継車にポジショニングされ、販売継続中のbBはカタログ落ちとなる。
ダイハツ新開発の直31.0Lダウンサイジングターボエンジンを搭載、国産小型車にターボの波
新開発トール ワゴン車に搭載されるパワートレインは、直3の1.0L NAと直3の1.0L ターボの2種類が用意される。なかでも後者のダウンサイジングターボエンジンはこれからのダイハツの小型車向け上級パワートレインとして注目される。
クーとbBのOEM関係と同様に、新型車においてもダイハツブランドだけでなく、同グループのトヨタブランドからも販売される見込みで、両ブランドから姉妹モデルとして販売されることになる。そうなると、この新世代の1.0Lターボエンジンはトヨタ車としても初ということになり、これまでハイブリッド車を主力としていたトヨタのラインアップのなかでも大きな転機となりそうである。
そもそも1.0~1.5Lクラスのダウンサイジングターボエンジンは、国内ではホンダが先行していた。ホンダは1.5Lターボをステップワゴンやジェイドに採用してきたが、市場の反応はイマイチである。
燃費性能と車両価格のバランスを考えたダウンサイジングターボより、圧倒的な燃費性能と「HYBRID」のエンブレムを付加価値として与えた方が販売面で有利に進んできた。ただし、市場への影響力の大きいトヨタから1.0Lターボが出たとなれば、この流れは変わるかもしれない。