新型エクスフォースの日本発売が期待される。
新型エクスフォースのボディサイズは、全長4,390mm × 全幅1,810mm × 全高1,660mmとなる。三菱の国内向けラインアップでは、2010年発売のRVRの販売期間が長くなっており、その後継モデルとして相応しいサイズ感に仕上げられている。
新型エクスフォースについては、特にエクステリアの評判が良く、国内での販売を期待する声が高まっている。
新型エクスフォースに搭載される1.5L NAエンジンは4A91型で、2004年のコルト搭載エンジンをベースとしたものである。このまま日本仕様として採用すると、時代遅れということになるだろう。加えて、駆動方式についても現在のところ2WDに限られており、好評なエクステリアとは裏腹に、中身は新興国向けのローコストな仕様となっており、さらなる発展が望まれるところとなっている。
今後、HEV / PHEV / BEVといった何らかの電動パワートレイン搭載モデルが追加され、日本で販売するに相応しい仕様が登場する可能性は残される。しかし、「エクスフォース」のモデルネームについては、日本国特許庁での商標登録を確認することもできておらず、まだ国内向けについて具体的なことを予想できる段階ではなさそう。
さらに、現行RVRとはサイズが近く、より新しいSUVとして、エクリプスクロスがラインアップされていることや、欧州ASXがルノー・キャプチャーのOEMとして発売されたなどもあった。エクスフォースの日本販売以外にも、RVRのポジションを引き継ぐ方法が存在する状況となっている。
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新型エクスフォースがワールドプレミア インドネシア国際オートショー
新型エクスフォースが2023年8月10日のインドネシア国際オートショーで正式発表された。
ミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシア(所在地:西ジャワ州ブカシ県)にて生産し、本年11月に販売を開始する予定。
XFCコンセプト市販型のボディサイズは、全長4,390mm×全幅1,810mm×全高1,660mm。最低地上高は222mmと発表された。エンジン排気量は1.5Lで、トランスミッションにはCVTが採用される。また、SUVでありながらも駆動方式はFF(2WD)のみが発表されている。
新型エクスフォース:アセアンでのSUVの使われ方を基に開発された5人乗り
新型『エクスフォース』とは、アセアン地域のコンパクトSUVの使われ方を研究し、それに基づいて開発された5人乗りのSUVです。
この車のコンセプトは「Best-suited buddy for an exciting life(毎日を愉しく過ごすことができる頼もしい相棒)」と称されています。
取り回しやすいコンパクトボディの新型エクスフォースとその広い収納スペース
新型エクスフォースの特長には、スタイリッシュかつ力強いデザイン、取り回しの良さを確保したコンパクトボディ、そして広々とした居住空間や収納スペースがあります。さらに、様々な天候や路面状況でも安全・安心な走行が可能です。
「Silky & Solid」をコンセプトとした新型エクスフォースの内外装デザインの詳細
新型エクスフォースのデザインに関する加藤隆雄社長のコメントでは、「Silky & Solid」をコンセプトとした内外装デザインや、心地の良さ、実用性、荒れた路面や冠水路でも安心して走行できる能力に焦点を当てています。
新型エクスフォースのエクステリア:シルクのようなデザインとSUVの力強さのハイブリッド
エクスフォースのエクステリアは、シルクのような滑らかさとSUV特有の力強さを併せ持ちます。
222mmの最低地上高、18インチのホイール、進化した「ダイナミックシールド」のフロントデザインやL字型のLEDデイタイムランニングランプ、彫刻的なフェンダーフレア、そしてT字型のLEDテールランプが特長として挙げられます。
新型エクスフォースインテリア:メランジ生地パネルと12.3インチディスプレイ一体型デザイン
新型エクスフォースのインテリアは「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル・アクシス)」のコンセプトを採用しています。
メランジ生地のインストルメントパネルや、12.3インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオとデジタルドライバーディスプレイが一体化されたデザインが魅力となっています。
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新型エクスフォース インドネシア仕様
駆動方式 | 2WD | ||
寸法・重量 | 全長/全幅/全高 | mm | 4,390 x 1,810 x 1,660 |
ホイールベース | mm | 2650 | |
トレッド フロント | mm | 1560 | |
トレッド リヤ | mm | 1565 | |
最低地上高 | mm | 222 | |
室内長/室内幅/室内高 | mm | 2,601 x 1,444 x 1,221 | |
車両重量 | kg | 1245 | |
乗車定員 | 名 | 5 | |
性能 | 最小回転半径 | m | 5.2 |
アプローチアングル | 度 | 21 | |
ランプブレークアングル | 度 | 20.5 | |
デパーチャーアングル | 度 | 30.5 | |
エンジン | 型式 | 4A91 | |
弁機構・気筒数 | DOHC 16バルブ・4気筒 | ||
内径×行程 | mm | 75 x 84.8 | |
総排気量 | cc | 1499 | |
圧縮比 | 10 | ||
最高出力 | kW/rpm | 77 / 6,000 | |
最大トルク | N・m/rpm | 141 / 4,000 | |
燃料供給装置 | MPI | ||
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | ||
タンク容量 | L | 42 | |
動力伝達装置 | 変速機形式 | CVT(自動無段変速機) | |
変速比Dレンジ | 2.480 – 0.396 | ||
変速比後退 | 2.604 | ||
最終減速比 | 5.698 | ||
走行装置 | ステアリング形式 | ラック&ピニオン(電動パワーステアリング) | |
サスペンション形式 フロント | マクファーソンストラット式 | ||
リヤ | トーションビーム式 | ||
主ブレーキ形式 前/後 | ディスクブレーキ | ||
タイヤ | 225/50R18 |
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XFC市販型 ティザー公開 インドネシア国際モーターショーで発表予定
三菱自動車は、2023年8月10日より開催されるインドネシア国際モーターショーで新型コンパクトSUVの世界初披露を予告していた。今回、追加のティーザー画像と動画、および仕様の一部が公開された。
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新型コンパクトSUVでは、4つのドライブモードを採用
今回の新型コンパクトSUVでは、アセアン地域でのコンパクトSUVの使われ方が熟慮され、荒れた路面でも安心のクラストップレベルとなる222mmの最低地上高が確保された。
加えて、路面状況に応じて選択できるノーマル、ウェット、グラベル、マッドの4つのドライブモードが設定される。今回、初採用となるウェットモードでは、激しい降雨による冠水路でもハンドルが取られにくく、不安なく走行することが可能となる。
これらのドライブモードは、前左右輪の駆動力を調整して高い操縦性を実現するアクティブヨーコントロール(AYC)、タイヤのスリップを制御するトラクションコントロール、エンジン制御、パワーステアリング制御を統合制御することで、さまざまな路面状況に対応するとしている。
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新型コンパクトSUVティザー動画
今回、公開されたティザー動画からは、XCFコンセプトのデザインの多くが踏襲されていることが判る。さらに、ダブルファンクションウインカーの採用も確認できる。
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YAMAHA「ダイナミックサウンド」コンセプトムービー
新型コンパクトSUVで初搭載となるオーディオシステム「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」も、アセアン地域のニーズに応えられるよう開発したとする。楽器・音響機器の開発からホールや劇場の音響設計まで手掛けるヤマハとの共同開発により、リスニングルームである車両側に最適な音質向上策を施すことで、スピーカーの性能が最大限に発揮される。
また、走行時は車速に応じて、音量だけでなく音質自体も補正する機能により、荒れた路面でも躍動感のある低音と、輪郭のはっきりした中高音を楽しむことができる。
(このページには、権利者より報道目的または個人的・非営利目的の場合のみの使用が許可されている画像・動画を使用しています。)
三菱 新型エクスフォース まとめ
まとめ更新日: 2023/08/16
- 2023年8月10日インドネシア国際モーターショーでのワールドプレミア
- 路面状況に応じて選択できる4つのドライブモード採用
- オーディオシステム「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」初搭載
- 2023年3月発表 新中期経営計画「Challenge 2025」では、アセアン向け2列SUVとして説明される
- エクステリアが好評で、RVR後継としての日本発売期待
- 現在のところ、1.5L NA FFのみのラインアップ
- 電動パワートレインの追加があれば、日本発売も期待
- 日本国特許庁での商標出願は無し
新型エクスフォース 画像 2023年8月
新型エクスフォース ティザー画像 2023年7月
新型エクスフォース ティザー画像 2023年5月
XFCコンセプト 発表 画像 2022年10月