パサートに新しくオールトラックが追加
フォルクスワーゲンの上級車種、パサートシリーズに、新しく「パサート・オールトラック」が追加されることになる。
現在日本で販売されているパサートシリーズは、セダンの「パサート」、ステーションワゴンの「パサート・ヴァリアント」、4ドアプレミアムクーペの「パサートCC」がラインアップしている。
追加されるオールトラックは、ベースとなっているのは紛れも無くヴァリアントであるのだが、オフロードでの走行性能を強化し、SUV的な要素が加わったモデルとなっている。
パサートオールトラックは専用装備でオフロードもこなす
他のパサートシリーズに対して、オールトラックは専用のDCCサスペンションを装備することで、最低地上高はヴァリアント比で30mm高くなり、165mmになる。これにより、着座位置は程良く高くなり視界は良好、サスペンションのストロークが大きくなったことで乗り心地も良くなっている。パサート・オールトラックは、ステーションワゴンとSUVの中間のような性質を持つ車種であるが、オンロードでの快適性についても向上している。
また、駆動系はハルデックスのAWDシステムが採用される。
本格的なSUVと比べれば、悪路走破性はそれほど高いとは言えないかもしれないが、通常走行でありがちな悪路や雪上などに十分対応できる装備となっている。
ボディサイズは、全長4771mm×全幅1820mm×全高1550mm。ドイツ本国では、ガソリンエンジン仕様として1.8L TSIと2.0L TSI、ディーゼルエンジン仕様として2.0L TDIのノーマルとハイパワーが用意される。この内、日本仕様に採用されるのは、ガソリンエンジン仕様の2.0L TSIのみになる可能性が高く、その最高出力は210ps、最大トルクは28.5kgmとなる。また、トランスミッションは6段DSGが採用される。
最近では、マツダ・CX-5の登場で、日本でもクリーンディーゼルへの関心が高まっている。ガソリンエンジン仕様だけでなく、ディーゼルエンジン仕様のパサート・オールトラックも日本に導入して欲しいものだ。
パサート・オールトラックの日本発売は、2012年秋頃が予定されている。