ゴルフⅥ TSIトレンドラインはこんなクルマ
安くても安全装備は妥協しない
ゴルフⅥで最も廉価グレードとなるトレンドラインであるが、安全装備は一切省略されていない。
ABSはもちろんESPも装備されている。
エアバッグも運転席と助手席のフロントだけでなく、運転席ニーエアバッグや前席後席のサイドエアバッグ、カーテンエアバッグも装備しており、最上級グレードと何ら変わりが無い。
ゴルフTSIトレンドラインの2,570,000円という価格はこのクラスの日本車と比較すれば、高く感じるかもしれない。
しかし、日本車にゴルフ相当の安全装備をオプション選択した場合の車体価格と比較すると、それほど割高ではなくなってくる。
ゴルフⅥは安全装備を重視するユーザーからも人気がある。
剛性感のあるボディ
ゴルフシリーズが代々受け継ぐ、剛性感のあるボディは、ゴルフⅥでも健在だ。
高剛性ボディを支えるサスペンションもしっかり仕事をし路面からのショックを吸収してくれる。
ハンドリングも評判がいい。
シートも評価が高い
シートもしっかりしていて疲れにくく、乗り心地がいい。
ただし、日本車と比較して使い勝手はよくないので注意したい。
ワンタッチでリクライニングはできないし、収納ポケットも日本車に比べれば少なめ
シートアレンジは基本的なものだけだが、クッションがしっかりしていて乗り心地に妥協をしない作りになっている。
| メーカー | フォルクスワーゲン |
| モデル | ゴルフ |
| グレード | Golf TSI Trendline |
| メーカー希望小売価格 | 2,570,000円 |
| 年式 | 2011年 |
| 型式 | DBA-1KCBZ |
| 駆動方式 | FF |
| 全長(mm) | 4210 |
| 全幅(mm) | 1790 |
| 全高(mm) | 1485 |
| ホイールベース(mm) | 2575 |
| 室内長(mm) | – |
| 室内幅(mm) | – |
| 室内高(mm) | – |
| 車両重量 | 1270kg |
| 最小回転半径 | 5.0m |
| サスペンション前 | マクファーソンストラット |
| サスペンション後 | 4リンク |
| エンジン | 1.2 |
| CBZ | |
| 4気筒 | |
| SOHC ターボ |
|
| トランスミッション | 7速DSG |
| 10・15モード燃費 | 17.0km/L |
| JC08モード燃費 | – |
ゴルフⅥ TSIトレンドラインのメカニズムと実燃費
TSI 1.2Lエンジンは力不足か?
ゴルフⅥ TSI Trendlineは1270kgの車体重量にわずか1.2Lのエンジンであるが、過給機の付いたターボエンジンなので普段使いの動力性能は十分である。
ただし、小排気量のターボ車エンジン特有の欠点として、発進時のトルク不足があるのは否めない。
もちろん、実使用上で問題になるレベルではない。
坂道の発進や多人数乗車では多くアクセルを踏み込み、エンジン回転数を上げれば十分対応ができる。
ターボエンジンは、過給機そのもののコストは比較的安いが、回転数が上がらないと過給効果が上がらない弱点がある。
トランスミッションは7速DSG
日本に輸入されるゴルフ6 TSIトレンドラインのトランスミッションはすべて7速DSGとなる。
DSGは日本で普及しているATのように扱え基本的にはギアチェンジを気にすることなくドライブすることができる。
ATやCVTとの違いとしては、DSGはMTのようなダイレクト感のあるギアの繋がりが特徴だ。
駆動伝達ロスが少なく巡航時の燃費性能に優れる。
ただし、低速の制御は苦手で、アクセルコントロールが慣れないとギクシャクすることも多い。
車庫入れなどの超低速運転は、コツをつかむまではスムーズとは言えない。
街中のドライブはCVTと比較して苦手だが、高速道路を使ったロングドライブは得意。
実燃費
ユーザーの口コミによる実燃費結果によると、ゴルフ6 TSIトレンドラインは高速巡航で15~18km/L、街乗りで8~12km/Lの報告が多い。
トランスミッションのDSGは高速燃費は伸びるものの、加速と減速を頻繁に繰り返す街乗りの効率は悪い。
一般的に日本の道路で走行するなら、日本車に普及したCVTの方が適している感じは否めない。
TSI 1.2Lの小排気量ターボによる燃費向上効果は評価すべきだろう。



