新型UX200、UX250hが2022年夏に日本発売、大幅改良モデルを導入【レクサス モデルチェンジ最新情報】

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レクサスは、新型UXシリーズの大幅改良モデルをワールドプレミアさせ、2022年夏の日本発売を予告した。

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レクサスUXは2018年11月に発売されたモデル。2022年3月末時点で80以上の国と地域で累計約24万台が販売されてきた。

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今回、モデル中期のテコ入れとしてUXシリーズに施された改良は、最新装備の導入と、走りの進化を追求した内容となっている。なお、改良の対象となったモデルのパワートレインはM20A-FKS型搭載のUX200と、M20A-FXS型搭載のUX250hに限られており、BEVのUX300eは含まれなかった。

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新型UX200、UX250hの主な特長

クルマの体幹を鍛えた、上質ですっきりと奥深い走りの味の深化

ボディ剛性が向上した

サイドドア及びバックドア周辺のボディ開口部のスポット溶接打点が計20点追加され、ボディ剛性が向上。そのうえで、EPSやアブソーバーなどが再適合され、Toyota Technical Center Shimoyamaで走り込みが実施された。あらゆる走行シーンで減速・操舵・加速がシームレスに繋がる気持ち良さなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答が追求された。

静粛性の向上

LEXUSの原点である静粛性についても、18インチランフラットタイヤを新規開発。トレッドパターン等を工夫することで、ロードノイズが低減された。

F SPORTの走りの進化

F SPORTにパフォーマンスダンパーとAVSが標準設定された。車両後方に装着されたパフォーマンスダンパーによって、ボディに生じるしなりや微振動を速やかに吸収し、ハンドリングの特性を一層シャープにするとともに、乗り心地と静粛性が向上された。さらに、減衰力切り替え応答に優れたAVSによって、大きなうねりと細かな凹凸が複合した路面でも、フラットな姿勢の維持とショックの遮断を両立し、優れた操舵応答性、安定感、快適な乗り心地が実現された。また、ステアリングギヤにブレースが追加されることで、操舵応答性をさらに向上。ドライバーの操作に忠実でスポーティな走行性能が追求された。インテリアでは、F SPORT専用のスポーツシート、ステアリング、シフトノブ、メーター、アルミ製スポーツペダルに加えて、今回アルミ製フットレストとスカッフプレートを新たに設定。F SPORTの走りのイメージとスポーティさがさらに強化された。

予防安全技術の機能拡充と最新のマルチメディアシステムなどの先進装備の進化

Lexus Safety System +の機能拡充と、使い勝手を拡張する先進装備

モビリティ社会の究極の願い「交通事故死傷者ゼロ」の実現に向けて、新型UXでは、従来型に対して予防安全技術Lexus Safety System +の機能を拡充し、事故の防止や交通事故死傷者のさらなる低減と、ドライバーの負担軽減が目指されている。また、スマートフォンによりドアロック/アンロックやエンジンスタートなどの操作を可能にするデジタルキーや、車両下方の路面状況やタイヤ位置などの把握を補助するパノラミックビューモニター床下透過表示機能が追加された。

Lexus Safety System +
  • 単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大し、交差点右折前に前方から来る対向直進車や、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能になりました。加えてドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援などの機能を追加しました。
  • 同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する高度運転支援機能「レーントレーシングアシスト(LTA)」の車線認識にAI技術を活用することで支援範囲を拡大し、よりスムーズで途切れにくい操舵支援を実現しました。
  • 自動車専用道路などにおいて設定した車速内で前走車との距離を一定になるよう加減速制御する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」に、カーブの大きさに合わせてあらかじめ減速するカーブ速度抑制機能を追加しました。
  • ドライバー異常時対応システムを追加。LTA制御中にドライバーの無操作状態が継続した場合、音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促すほか、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援します。停車後は、ドア解錠やヘルプネット自動接続による救命要請も行い、早期のドライバー救命・救護に寄与します。
デジタルキー

専用のスマートフォンアプリをインストールすることで、この機能を有する車両に対してスマートフォンをデジタルキーとして使用可能となる。スマートフォン画面からの操作によってドアのロック/アンロックが可能になることに加え、スマートフォンを携帯した状態でスタートスイッチを押すことでエンジンスタートができる。所有するデジタルキーに対応した車が複数ある場合でも1台のスマートフォンだけで操作できる。また、スマートフォン間でデジタルキーの受け渡しが可能なため、家族や友人間で離れた場所での車両の貸し借りも容易に行える。

パノラミックビューモニター

車両の前後左右に搭載したカメラの映像を合成してセンターディスプレイに表示するパノラミックビューモニターにおいて、過去に撮影した路面の映像を車両直下に合成表示することで車両下方の路面状況やタイヤ位置などの把握を補助する床下透過表示機能が追加された。

最新のマルチメディアシステムと、コックピットの使い勝手の向上

マルチメディアシステム、コネクティッドサービスが刷新された。大型化/高解像度化した12.3インチ/8インチタッチディスプレイが採用されるとともに、直感的な使いやすさを追求した最新のマルチメディアシステムが搭載された。また、G-Link機能を大幅に拡充することにより、お客様の日常使いに即したサービスを提供。またOTAソフトウェアアップデートによるマルチメディアシステムの最新化が実施される。加えて、ディスプレイのタッチスクリーン化に伴い、インパネ及びコンソール周辺の形状やスイッチレイアウトが最適化され、充電用USBコネクタ(Type-C)をコンソール前方に2個新たに設定するなど、使い勝手が向上している。

コックピットの使い勝手の向上

大型化/高解像度化した12.3インチ/8インチタッチディスプレイは、よりドライバー側へ搭載することで、運転姿勢を崩さずにタッチ操作することができる。またディスプレイのタッチスクリーン化に伴い、インパネ及びコンソール周辺の形状やスイッチレイアウトを最適化。インパネセンターに搭載していたシートヒータースイッチ等をコンソール上部に配置し、それによって生まれたコンソール前方のスペースに充電用USBコネクタ(Type-C)を2個新たに設定。加えて、おくだけ充電のスペースも上下方向に拡張し、上部にLED照明も追加されることで使い勝手が向上した。

マルチメディアシステムとコネクティッドサービス
  • 直感的な使いやすさを追求した最新のマルチメディアシステムを搭載。ナビや音楽、車両設定などの各種メニューの選択スイッチを運転席側に常時アイコンで表示することで優れたアクセス性を実現するとともに、画面全体のレイアウトも情報の粒度に応じて表示エリアを分け、操作フローを統一し使いやすさに拘りました。クラウド上の地図情報を活用し、交通情報や駐車場の空き情報をリアルタイムで取得するコネクティッドナビを採用。さらに、12.3インチナビでは従来の車載ナビとコネクティッドナビを組み合わせたハイブリッド型のナビゲーションを採用しています。
  • 最新の音声認識機能は、ステアリングのトークスイッチ操作による起動に加え、ディスプレイのマイクアイコン操作や音声による起動を可能としました。あらかじめ設定された起動ワード(例 : Hey Lexus!など)を発話することで、スイッチ操作や再生中の音楽停止をすることなく、音声認識機能の起動が可能です。さらにクルマと会話するような自然な発話での操作にも対応しています。
  • iPhoneやAndroidデバイスの専用機能を車載機ディスプレイにて使用する、Apple CarPlay、Android Autoを設定しました。Apple CarPlayは、従来のUSB接続に加え、Wi-Fiによる無線接続にも対応します。
  • 12.3インチナビでは、DCM(Data Communication Module)を活用したインターネット接続により、Webサイト(ニュースやブログ、ストリーミング音楽、YouTube動画など)を閲覧することができるWebブラウザー機能を設定しました。
  • 個人設定を車両に登録することができる「マイセッティング機能」では、従来の車両設定(ドライビングポジションなど)に加え、ナビやオーディオなどのマルチメディアの設定にも対応しました。スマートキーだけでなく、デジタルキーやBluetooth機器(スマートフォンなど)でもドライバーの特定が可能になります。また、G-Linkご契約中は、マルチメディア設定がデータセンターに格納され、別の車両でも利用することができます。
  • 「My LEXUS」により、スマートフォンでクルマの燃料残量や走行距離の確認が可能です。さらに乗車前にエアコンを作動させておけるリモートエアコンなどのサービスをご利用いただけます。「マイカー始動ロック」では、「My LEXUS」からの操作により任意の期間において車のエンジンを始動できなくすることが可能です。夜間や長期の旅行・出張等の際にご利用いただくことで、車を使わない時間のセキュリティを高めることができます。
  • DCMによる無線通信でソフトウェアの更新が可能となるOTAソフトウェアアップデート機能を採用。マルチメディアの表示内容や操作性の改善に加え、新機能の追加や性能向上などを行うことができます。

レクサスUX300e日本向け135台の理由、CAFE規制でEVは欧州中国優先

レクサスからUX300eが2020年10月22日に国内発売された。2020年度内の国内割り当て台数は、わずかに135台ということで、抽選で当たらなければ買えない状況である。なぜ、日本の割り当て台数がこんなにも少ないのか、これについて欧州、中国のEV政策の面からまとめてみる。

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まずは、発売されたレクサス UX300e、こんな電気自動車

UX300eは2019年の広州モーターショーでワールドプレミアされ、中国、欧州で先行して発売されてきた。日本発売は2021年が予想されていたが、以外にも早くなった。ただし、わずか135台という国内割り当て台数を考えれば「名目上の発売」にも思える。

UX300e EVシステム

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UX300eは、GA-Cプラットフォーム+EV

ボディサイズは全長4495mm×全幅1840mm×全高1540mm、ホイールベース2640mmのGA-Cプラットフォーム採用車種である。このあたりは他のUXシリーズと変わりは無い。

搭載されるモーターは、最高出力150kW(203PS)、最大トルク300Nm(30.5kgfm)のパフォーマンスで前輪駆動となる。

リチウムイオン式の駆動用バッテリーは54.4kWhでフロア内部に敷き詰められる。

フル充電からの航続距離はWLTCモードで367km。50kWの急速充電スタンドを利用すればチャージ時間は約50分で75%、約80分で100%となる。

200V 16Aの普通充電であれば、約14時間で100%とかなり時間がかかる。

EVプラットフォーム

UX300e

車両価格は580万円から

2グレード用意され、

  • UX300e version L (635万円)
  • UX300e version C (580万円)

いずれも消費税込み車両価格となる。

UX300e 充電

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実はCH-Rも既に中国ではEV化していた

トヨタ系プラットフォームのGA-C採用車種がEV化されたということで、他のCセグメント車種への展開を考えた場合、技術的ハードルが低くなることも注目される。

GA-Cプラットフォーム採用車種はプリウス、C-HR、カローラシリーズといったあたり。

ただし、CH-Rとその姉妹モデルであるIZOA(イゾア)に関しては、既に中国向けにはEVモデルがラインアップされてきた。

CH-R / IZOA EV

CH-R / IZOA EV

多くのメーカーでEVは、中国、欧州向けが優先される

現状の各国、地域の環境車に対する優遇や規制の状況を考えると、EVについては当面は中国、欧州向けと考えるメーカーが多くなりそうである。その理由は以下の通りである。

中国、欧州では、EVがゼロ・エミッションでカウントされる

中国と欧州におけるEVは、ゼロ・エミッション扱い、つまりCO2排出量ゼロでカウントされるのだ。

日本などの基準では、EVはゼロ・エミッションではない。EVとはいえ、CO2は、バッテリーの生産過程でも発生するし、チャージ電力を火力発電しても発生する。実質的なCO2排出量を想定し、個々のEVはこれに基づいた算出がなされる。

ただし中国、欧州で、EVのCO2排出量をゼロカウントすることが、インチキであるかと言えばそうでもない。地球規模のCO2排出量よりも、まずは都市部で発生する局地的な環境悪化の改善を進めることにも大義はある。

EVのゼロ・エミッションと、CAFE方式によるCO2排出量算出

そして、EVのゼロ・エミッションと、CAFE方式による規制が結びつくことが、各メーカーが欧州と中国でEVを売らなければならない事情に直結している。CAFE方式は、メーカーごとの一台あたり平均CO2排出量に基づく規制である。

このCAFE方式によるルールでは、販売車種の全てで燃費性能を向上させ続けることも大事だが、それよりもCO2ゼロカウントのEVの台数を増やすことが、効果的に目標達成に結びつく。

極端な例を言えば、マツダがEV車種を欧州、中国で大ヒットさせれば、CO2排出量の空いた枠で、燃費面で不利なロータリーエンジン搭載車をラインアップさせることも夢ではないというわけだ。

欧州では2021年よりCO2排出量未達に対する罰金がスタート

欧州では2021年からCAFE方式による目標未達メーカーに対する罰金がスタートする。おそらく多額の罰金を支払わなくて済むのは、日系メーカーでは、ハイブリッド車で強みを持つトヨタのみとなりそう。

欧州出身メーカーでは、フォルクスワーゲンの罰金は高額となる見込み。

またドイツ系のプレミアムブランドや、フェラーリ、ランボルギーニなど平均車両価格が高額となるメーカーは、車両価格に対する罰金の比率が小さいので、大きな痛手とはなりにくい。

中国はCAFCとNEV、EVナンバープレート発行優遇

中国のCAFC規制も、呼称が少し違うが、概念はCAFE方式と同じである。さらにNEVの規制もあり、2つでデュアルクレジット規制と呼ばれている。

NEVは、BEV(バッテリーEV)、PHEV(プラグインハイブリッド)、FCEV(燃料電池自動車)の生産比率に関する規制である。2020年は10%が目標で、年々2%上昇が予定されている。

また、渋滞や大気汚染の問題が深刻な大都市では、ナンバープレート発行の制限も行われている。EVであればナンバープレート発行がされやすいというわけだ。深センなど特定の都市でEVが多いのも、そこが先進地域であること以上に、政策的な規制と優遇が作り上げたものでもある。

中国 EV

日本のCAFE規制は足並みを揃える素振りだけ

一方で、日本でもCAFE方式に基づいた規制はあるが、基準に達しなかった場合の罰金は、ほぼ無いに等しい。

米国は逆に従来型ガソリン車に対する規制を緩和する動きすらある。

EVは都市部の環境改善には、確実に効果を発揮するが、地球規模のトータルCO2排出量の削減については、限定的であるのが実情である。なにより車両価格が高額となってしまうことは、結果として、古く環境性能の低いクルマが長く乗り続けられるというデメリットも考えなくてはならない。

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