レクサスは、2023年に新しいコンパクトSUV「LBX」の発売を計画している。
新型「LBX」は、レクサスとしては初採用となるGA-Bプラットフォームをベースに開発され、トヨタ・ヤリスクロスのプレミアム版のような存在になりそう。
新型「LBX」は、レクサスのエントリークラスのSUVでもあり、GA-Cプラットフォームを採用する現行UXシリーズよりも下のクラスにポジショニングされる。
既にモデルネームの「LBX」は、欧州と日本で商標登録が済まされている。
以前からレクサスは、スモールクラスのSUVをラインアップに加える構想があり、2015年には「LF-SAコンセプト」をジュネーブモーターショーを発表していた。
「LF-SA」は3ドア2シーターの採用であったが、市販型の「LBX」は5ドア5シーターに仕上げられる見込み。また「LBX」の価格は、UXシリーズよりも低価格帯に設定されるはず。現行のUXシリーズは、エントリー価格が4,003,000円から始まるが、「LBX」は300万円台後半からの価格帯が予想される。
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新型LBXは、e-TNGA車種へ計画変更された可能性あり
新型LBXは、「ヤリスクロスの高級版」に相当するが、こういった商品は開発が中止されたという噂もある。
トヨタの新社長となる佐藤恒治氏は、2026年から新製法によるBEV導入をレクサスブランドからスタートさせることを予告した。これは、当初2030年頃までの新型BEVへの採用が想定されていたe-TNGAプラットフォームの寿命が4年縮まったと解釈することもできる。この間のe-TNGA BEVの市販化計画を早巻きで進める可能性がある。
トヨタは、2021年12月の「バッテリーEV戦略に関する説明会」で、計画中である多数のBEVを発表したが、この中にレクサスブランドの最小クラスも存在していた。BEV 13車種の集合写真で前方の7車種は、各カテゴリの上級車種に相当するものと思われる。対する後方の6車種は、レクサスの中でも比較的低価格帯のモデルになることが想定され、エントリークラスのBEVもこの中に含まれていそうだ。
特に後方左の3車種は、いずれかが新型LBXである可能性がある。各メディアが予想する新型LBXのデザインは、これら3車種のいずれかをベースに描いたと思われるものばかり。
どのモデルが新型LBXとして市販化されても、これらは全てBEVで、e-TNGAプラットフォームが採用されることになるはず。GA-BとTHSⅡを採用する「ヤリスクロスの高級版」とは、大きく方向性の違う車種ということになる。
新型「LBX」まとめ
- レクサス新型LBX 2023年の発売予想
- エントリークラスのコンパクトSUV
- GA-CプラットフォームのUXより下のクラス
- GA-Bを採用し、実質的にヤリスクロスのプレミアム版に相当か
- モデルネームの「LBX」は商標登録済み
- 2015年のジュネーブモーターショーで発表された「LF-SA」がコンセプト
- LF-SAは3ドア2シーター
- 市販型は5ドア5シーター
- 価格は、4,003,000円からラインアップされるUXシリーズよりも安くなる
- プロジェクトは中止され、e-TNGAプラットフォームのBEVに、プラン変更された可能性あり
LEXUS BEV 画像 2021年12月
LF-SA CONCEPT 画像 2015年3月