マークX用1.4Lターボエンジンの開発は難航か?BMW3とシャシー共用
次期マークXは、FF化されて新開発1.4Lターボエンジンを搭載し、2014年の発売を目標に開発が進められていた。しかし、この計画は2015年発売に延期していることがわかった。この原因としては、1.4Lターボの開発が順調に進んでいないことが考えられるが、バックアッププランとして別案も浮上しているようだ。
次期マークXのバックアッププランの一つとして考えられているのが、BMW3シリーズのシャシーの流用である。つまり、従来通りFRが継続されるということになる。
2012年6月のトヨタとBMWの業務提携締結の時には、BMW6シリーズのシャシーを流用したスープラ後継車案が浮上していたが、これをBMW3とマークXにも展開しようという考えである。エンジンはトヨタ製が載るだろうが、1.4Lターボのような新開発エンジンを搭載させなくても、BMWシャシーというだけで商品としてのアピール性は高い。車両価格も上がり車格アップということになるだろう。
次期マークXは、NS4をそのまま流用する案も
また、次期マークXが2015年発売ということであれば、2012年1月のデトロイトモーターショーで出展されたコンセプトカー、NS4の市販時期と重なることになる。つまりNS4をそのままマークXとして市販しようというプランも出てきている。
NS4はハイブリッド専用車を前提とした設計が行われている。次期マークXもハイブリッド車ということになるが、1.4Lターボエンジンの開発が上手くいかなかった場合のバックアッププランとしては最適にも感じる。
(写真はNS4)
NS4はプリウスシリーズのスポーツセダンという位置付けであったから、未来カー風の先進的なデザインが取り入れられている。NS4が次期マークXのベースになるとすれば、写真よりもコンサバティブな方向にフロントマスクの変更が加えられるだろう。
次期マークXは「FF 1.4Lターボ」「FR BMW3シャシー」「FF NS4プラグインハイブリッド」の三案で動いている。