マイナーチェンジを受けて新型アベンシスへ
昨年2011年に三代目としてフルモデルチェンジしたアベンシスが、マイナーチェンジを受けてフェイスアップされる。
わずか一年でのデザイン変更となるが、そもそも三代目アベンシスは限定生産されたものしか日本に入っていなかった。
実質的にはラインアップを外れていたような状況であったのだが、今回のマイナーチェンジ後は日本でも本格的に販売されるようになる。
この新型アベンシスについて、既にトヨタによる公式発表がされており、発売日は4月16日となっている。
新型アベンシスは、レクサス風のグリルが採用される
新型アベンシスとしての今回の改変は、ビッグマイナーチェンジと呼べるほど変更点が大きい。
エクステリアでは、フロントバンパー下部のエアインテークが台形になり、レクサス調のスピンドルグリルデザインが採用されることになる。
厳密には新型レクサス車のグリル部分でくびれのあるラインではなく、グリル下部にくびれのある現行HSに近いラインとも言える。
このバンパーデザインの採用により、新型アベンシスの全長は4780mmへと15mmの延長。
リアの変更箇所は少なく、コンビネーションランプやバンパー形状も前モデルと変わりがない。
ただし、リアナンバープレート上部のボディ同色パーツがメッキパーツに変更され上質感が付加されることになる。
インテリアでは、シートに改変が加わる。表皮柄、形状について新しいものが採用され、機能的にはこれまでよりサポート性が高くなる。
ドアグリップ、両サイドの空調吹き出し口、センタークラスター、ドアスイッチベースは新デザインになり、内装の質感は向上する。
また、キャビン前方エンジンルーム側と床面の遮音材が改められ、静粛性についても改善が行われた。
これまでの歴代アベンシスは、欧州車のような高いハンドリング性能に定評のあるモデルであるが、今回の改変では、そのハンドリング性能に直接関わる部分がさらに磨きこまれる。
サスペンションやショックアブソーバー回りのパーツグレードが上がり足回りは強化。
そして、電動パワステはギアレシオの最適化やステアリング回りのサブフレームの剛性強化がなされ、フィーリングは向上する。
エンジン、トランスミッションに関してはキャリーオーバー。燃費性能もこれまでと同じJC08モードで13.6km/Lのままになる。
新型アベンシスはこれまでと同じく、トヨタの英国バーナストン工場で生産され日本に輸入される。