海外向けセレリオに新開発2気筒ディーゼルエンジンE08A型を搭載
スズキは新型セレリオを2014年2月にデリーモーターショーで発表していた。これはインドおよび欧州向けのAセグメントコンパクトカーといったポジションで販売される車種である。
このセレリオ向けに開発された新型の2気筒ディーゼルターボエンジンが発表された。
新開発のE08A型ディーゼルエンジンは、排気量が793cc、最高出力が35kW(47.6ps)、最大トルクが125Nm(12.7kgm)というスペック。このディーゼルエンジンを搭載するセレリオの燃費性能はインド基準で27.62km/Lとなり、これは同基準で最高値となる。
小型車向けのディーゼルエンジンについては、これまでフィアットなど提携先の他社から調達してきたが、このE08A型は自社で開発しマルチスズキ インディア社で生産されることになる。
2気筒エンジンの日本導入は難しそう、ダイハツも2気筒コペンを断念
新型E08Aディーゼルエンジンの日本導入を期待したいが、軽自動車規格がある日本ではAセグメント車が販売されることが少なく、セレリオ自体が販売されることがないだろう。
また、軽自動車のワゴンRやハスラーにE08A型エンジンを搭載させても排気量が軽自動車規格から外れる。あるいは、Bセグメントのスイフトへの搭載では出力が足りない。となると、やはりE08型ディーゼルの日本導入は難しそうである。
小型車向けの2気筒エンジンは、ダイハツもガソリンエンジンで開発しており、コペンへの搭載が検討されてきた。しかし振動の問題が大きく、日本向け車種への搭載を断念している。