次期アルトは超低燃費&低価格でミライースを超える
ダイハツのミライースが登場するまで、軽自動車燃費No1はスズキのMRワゴン(アイドリングストップ付き)の27.0km/Lであった。
これを大きく凌ぐ10・15モード燃費で32.0km/Lというミライースは驚異的とも言えるが、さらに上回る低燃費車をスズキは計画している。
その車種はどうやら次期アルトとなりそうだ。
アルトは2009年にフルモデルチェンジしてまだ2年しか経っておらず、これまでのモデルサイクルが5~6年程度であったことを考えると、ミライースを超える次期アルトの登場は2014年あたりになるのか。
まだ3年も先ということで、詳細は決まっていないが、早くも2011年12月の東京モーターショーで次期アルトのコンセプトモデルが発表される可能性も高い。
これまでスズキは売れ筋の軽ワゴン車を中心に技術開発を先行してきた経緯があり、アルトは低価格指向のクルマとして、コストアップになる最新の燃費向上技術の採用が見送られるケースが多くあった。
ところがミライースの登場で、アルトのような低価格車種でも最高の燃費性能が求められる状況になってしまっている。
今後の商品開発に期待したいところだ。
次期アルトには高圧縮比エンジンの開発を期待する
現行アルトは2WD,CVTの10・15モード燃費は24.5km/L。
これにアイドリングストップを装備させたとして約27km/Lとざっくり見積もってみても、ミライースの32.0km/Lを超えるのは簡単ではない。
現行アルトの車両重量は5MTモデルで710kg。これ以上の軽量化も容易ではないはず。
こうなると、残るは高圧縮比エンジンの開発しかない。
そこで気になるのが、スズキの軽自動車のOEM供給を受けているマツダの存在。
マツダは軽自動車の生産から撤退しており、現在マツダで売られているAZ-ワゴンなどの軽自動車はスズキが生産したものだ。
特に現行のマツダ・キャロルは現行アルトそのもので、提携関係がこのまま続けば、次期アルト=次期キャロルということになる。
いくらOEM関係あるとはいえ、スズキの軽自動車の開発にマツダが口出しするようなことは現実として難しいかもしれないが、スカイアクティブデミオで実績のあるマツダと共同開発した高圧縮比の軽自動車用エンジンのようなものが製品化できれば、次期アルトはすごいものになりそうだ。