スバル ヴィジヴ 新型のクロスオーバーSUVスタイルのコンセプトカー
SUBARUこと富士重工業は、2013年3月開催のジュネーブモーターショーで、『SUBARU VIZIV CONCEPT』を発表した。
SUBARU VIZIV CONCEPTは、次世代のクロスオーバーコンセプトカーということでまだまだ市販レベルの完成度とはいかないが、デザイン・技術ともに新開発のものを惜しみなく取り入れており、SUBARUブランド自体の方向性をも象徴するコンセプトカーとなっている。
次期レガシィへの採用を期待するディーゼルハイブリッド搭載
VIZIV CONCEPTはスバルボクサーディーゼルハイブリッド搭載ということで、2.0Lのボクサーディーゼルエンジンと3つの電気モーター、そしてリチウムイオンバッテリーを組み合わせたユニットが採用される。
まずフロントドライブは1モーター式のディーゼルハイブリッドとなっており、駆動用の主電源としてリチウムイオンバッテリーが床面中央に平たく配置される。
クロスオーバーSUV車であることから四輪駆動が基本となるが、エンジントルクを後輪に伝えるプロペラシャフトは装備されない。リアドライブは左右独立にコントロールできる2つの電気モーターによって行われ、このシステムによって高速走行中のコーナリングや、あるいは緊急時の急ハンドル等において優れた路面追従性が得られるようリアのドライブコントロールが行われる。
ディーゼルエンジンを停止させて走行するEVモードも備えており、この場合はリアの電気モーターのみによって駆動する。もちろんフルスロットル時には、ボクサーディーゼルエンジンからの豊かなトルクにフロント1機とリア2機の電気モーターによるアシストが加わりスムーズな加速が実現される。
VIZIV CONCEPTのボディサイズとスタイリングは、昨年発売したばかりのスバルXVに近く、この車体をベースにした市販車が近い将来発売されるとは考えにくい。ただし、コの字型のヘッドライトやリアコンビネーションランプ、あるいはグリルデザインなどといったエクステリアデザインの一部は、次期モデルのレガシィに採用されると予想する。2.0Lボクサーディーゼルハイブリッドが次期レガシィに搭載されるということもあり得るだろう。