スバルが軽自動車生産から完全撤退
スバルのサンバーが2012年2月末で生産終了となる。
サンバーは1961年に初代モデルがデビューし、その後、51年間にわたりシリーズを続けてきた。
最新の現行モデルは1990年の軽規格改訂時にモデルチェンジしたもので、軽自動車では数少ない4気筒エンジンが採用されている。
耐久性にも定評があり、商用車として人気が高かった。
生産終了の理由は、親会社トヨタによる車種整理によるもの。
トヨタ傘下各社では、軽自動車の生産はすべてダイハツに統合され、スバルとトヨタはそのOEM車を販売することになる。
スバルはこれまで、プレオ、ルクラ、ステラなどの軽自動車ラインアップを自社生産からダイハツOEM車への切り替えを進めてきた。
今回のサンバーを最後に、スバルは軽自動車の生産を完全に終了することになる。
(写真は、2011年に発売されたサンバー発売50周年記念特別仕様車)
サンバー後継はハイゼット
サンバーの最終予約受付は既に終了している。
生産終了の情報が広まるにつれて注文が殺到し、現在も数千台のバックオーダーが残っているという。
これらも2月末までに生産を完了させる計画だ。
根強い人気のあるサンバー、生産延長を望む声もあるのだが、その可能性はまずない。
このサンバーを生産する富士重工業の群馬製作所矢島工場は、3月からトヨタとスバルが共同開発した新型の水平対向スポーツカー、86とBRZの生産ラインに切り替わることが決まっているのだ。
86とBRZは既に予約受付が開始されており、4月の発売日も決まっているため、これを遅らせるわけにもいかない。
スバルでは、後継車種として、ダイハツからハイゼットカーゴとハイゼットトラックのOEM供給を受けて、新型サンバーとして発売する予定だ。