新型60系プリウスにリコール、走行中にリアドアが開く恐れ
新型60系プリウスを対象としたリコールが、令和6年4月17日に国土交通省へ届出されました。対象車の台数は、最大で135,305台にも及ぶ可能性があります。
後席ドアハンドルの「開」スイッチの防水性能が不十分であり、洗車時などに水が内部に浸入することで、スイッチ内部の回路が短絡し、走行中に後席ドアが開く危険性があるとしています。
型式 | 通称名 | 対象車の含まれる 車台番号 |
製作期間 | 対象車の 台数 |
6AA-MXWH60 | プリウス | MXWH60-4000000~ MXWH60-4075733 |
令和 4年11月24日~ 令和 6年 4月 3日 |
75,647 |
6LA-MXWH61 | MXWH61-4000000~ MXWH61-4013970 |
令和 5年 2月15日~ 令和 6年 4月 3日 |
13,961 | |
6AA-MXWH65 | MXWH65-4000000~ MXWH65-4016053 |
令和 4年11月24日~ 令和 6年 4月 3日 |
16,043 | |
6AA-ZVW60 | ZVW60-4000000~ ZVW60-4025599 |
令和 4年11月24日~ 令和 6年 4月 3日 |
25,551 | |
6AA-ZVW65 | ZVW65-4000000~ ZVW65-4004104 |
令和 4年11月24日~ 令和 6年 4月 3日 |
4,103 |
速やかな修理が本来の対応であるものの、対策部品の準備に時間がかかっているという問題があります。このため、顧客には準備が整うまでの間、暫定的な措置を行うことを通知し、その間の安全のための理解と協力を求めています。具体的な暫定措置としては、ヒューズを取り外し、「開」スイッチの作動を停止して、ドア開を手動操作に限定しています。
後席ドアの手動開閉方法
暫定措置を受けた車両は、リコール情報の「実施状況」欄に「未実施*」とアスタリスク表示されます。
対策部品の準備が整い次第、正式な修理の案内が行われる予定です。対象車両の確認方法は、リコール等情報対象車両検索を通じて確認が可能です。最終的な改善の内容としては、全車両の後席ドアハンドルの「開」スイッチを対策品に交換します。
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Prius 24h Le Mans Centennial GR Edition 公開
TOYOTA GAZOO Racingは、「Prius 24h Le Mans Centennial GR Edition」をル・マン24時間レース 100周年大会 Manufacturers‘ Villageにおいて公開した。
GRプリウスのコンセプトモデルに相当することが予想されており、これをベースとした市販モデルの発売が期待される。
Prius 24h Le Mans Centennial GR Edition 主な装備、特徴
- 専用エアロパーツによる空力改善、トラクション向上(サイドスカート、カナード、大型リヤウイング、リヤディフューザー等)
- 軽量カーボンボンネットフード
- ワイドトレッド化した足回り、235/50R/18インチタイヤに空力向上した専用ホイール
- マルチヘッドランプを追加し、夜間視認性向上
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Prius 24h Le Mans Centennial GR Editionは、最近のテストカーのスパイショットと一致するのか?
Toyota Gazoo Racingは、新たなコンセプトカーの出品計画を公表しており、ティザー画像を一枚公開していた。
ガレージの隙間から除く片側4灯のヘッドランプ。トーンを上げていくと、専用デザインのバンパーが見えてくる。
さらにトーンを上げると、ハニカムメッシュのスポーティなグリルパターンが見えてくる。GRプリウスのフロントバンパーとして見ても違和感が無い形状に思える。
2023年1月にフルモデルチェンジを受けた新型プリウス 60系については、後発のPHEVを含めた全モデルが発売された。それでも5月下旬になってから、擬装ラッピングが施された陸送中の60系プリウスのスパイショットの報告がいくらかある。タイミング的には、これらがGRプリウスである可能性もある。
こちらのフル擬装のモデルは、グレード判別が難しいが一見して通常のプリウスのように見える。さらにその隣には、フロント部分が隠されたZグレードがベースとなっていそうなモデルが置かれる。
しかし、よく見ると、GRプリウス コンセプトと思われるティザー画像のグリルデザインが採用されていないことは明らか。これも通常モデルをベースとしたものと考えて良さそう。
上段のさらに右側には、フロント部分のみが写り込んだ車体があるが、これは海外向けのハイランダーである。これらの車両がまとめて海外に送られ、特に擬装された上段の2台のプリウスは、現地でのテスト走行で使われることが予想される。
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こちらもプリウスのテストカー、陸送車のスパイショット画像
こちらも5月下旬にスパイショットされた陸送中の車両。上段の最後尾には、ドアハンドルのあたりから下が擬装された、新型レクサスLXが載せられる。その前方下段には、フル擬装の新型プリウスが配置される。
タイヤは、国内仕様であれば、-112,200円でオプション設定可能な、スチールホイール+ホイールキャップが装備されていそう。
フロントグリルのデザインを確認することができないが、ドアパネルやサイドスカートなどは、標準車と変わらないように見える。
これも遅れて市場投入される地域に向けた、通常プリウスのテストカーだろうか。タイミング的には、GRプリウスのテストカーを期待したいところであるが、そのようには見えない。
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新型プリウスの価格、60系へフルモデルチェンジ 2023年1月
新型プリウスのフルモデルチェンジが実施され、先行してHEV車が2023年1月10日に正式発売された。KINTOの申込みもスタートした。
残るPHEV車についても、2023年3月1日に正式発売日を迎える見込みで、一部の販売店では予約受注を受付をスタートさせた。しかし、そもそもの生産計画台数が少なく既に入手困難となっている。
パワートレイン | システム最高出力 | グレード | 消費税込み車両本体価格(FF)(円) |
1.8L HEV | 140 PS | X(法人向け) | 2,750,000 |
1.8L HEV | 140 PS | U(KINTOでの提供) | 2,990,000 |
2.0L HEV | 193 PS | G | 3,200,000 |
2.0L HEV | 193 PS | Z | 3,700,000 |
2.0L PHEV | 223 PS | Z | 4,600,000 |
※ E-Fourは、HEVの各グレードに設定され、22万円アップ
※ 2.0L PHEVは、FFのみでE-Fourの設定無し
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新型プリウス U グレード、KINTOのプラン例
初期費用フリープラン/7年契約、ボーナス月額加算165,000円(税込)×14回/U HEV 1.8L 2WD(5人) 標準内装仕様・標準仕様、その他追加オプションなしの場合。
- 2WD 月額16,610円
- E-Four 月額18,480円
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新型プリウスの生産計画、わずか月間4300台
プリウスの月販基準台数として、4300台/月が発表された。ビッグネームのフルモデルチェンジとしては、かなり少ない数字で、生産台数を容易に増やせない状況が表れている。国内向けのプリウスシリーズは、2代目モデルから堤工場で生産されてきた。5代目モデルとなった新型も、引き続き同工場で生産される。
新型プリウス、グレードごと装備のポイント
- 「Z」は12.3インチディスプレイオーディオが標準装備
- 「U」と「G」は8インチディスプレイオーディオが標準装備
- 最新のディスプレイオーディオPlusのオプション装備に対応しているのは「Z」のみで、オプション価格61600円。
- 「Z」は、トヨタセーフティーセンスに緊急時操舵支援が標準装備
- 「Z」が運転席8ウェイパワースポーティ、「G」が運転席6ウェイマニュアル
- シート表皮は、「Z」合成皮革、「G」上級ファブリック、「U」ファブリック
- 前席シートヒーターが、「Z」「G」で標準装備
- 前席シートベンチレーションが、「Z」で標準装備
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新型プリウスのフルモデルチェンジ、当面の納車は抽選販売とKINTOのみ
新型プリウスの正式発売日は、HEVモデルが2023年1月10日、PHEVモデルが2023年3月1日となるスケジュールが想定される。既に、2022年11月16日に車体公開のワールドプレミアは実施済み。
およそ1年~2年程度の期間に及ぶ当面の生産枠は、抽選方式による販売が計画されている。抽選は既に始まっており、かなりの高倍率となりそうだ。
まずは新型プリウスからはじまる「KINTO Unlimited」、納期の長期化で利用者拡大か
また、KINTOによるリース販売は、抽選販売とは別枠となっているようだ。1.8L HEV の「U」グレードのみの選択であるが、いくらかは早く納車される可能性がある。
納期の長期化については、既に多くの車種で問題となっているが、この新型プリウスについては特に深刻化しそう。購入希望者のなかには、KINTOの利用も検討対象として考えることになるだろう。そんななか、トヨタでも、新型プリウスからスタートする新サービスとして、「KINTO Unlimited」の準備が進められてきた。「KINTO Unlimited」は、従来からのKINTOの基本サービスである「諸費用コミコミの毎月定額」「乗り方に合わせて選べるプラン」に追加される新たなサービスとして「納車後のクルマを進化」「コネクティッドで見守り」が設定される。
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新型プリウス フルモデルチェンジ ワールドプレミア 2022年11月16日
新型プリウスは、高い環境性能に加え、「一目惚れするデザイン」と「虜にさせる走り」を兼ね備えたクルマを目指して開発された。
プラットフォームは、「第2世代TNGA」が採用され、低重心化と高剛性ボディが実現された。
ボディサイズは、全長4600mm×全幅1780mm×全高1420~1430mm(従来比+25mm、+20mm、-40mm)。ホイールベースは、2750mm (従来比+50mm) となる。
パワートレインは、2.0L PHEV、2.0L HEV、1.8L HEVの3種類が用意され、1.8Lモデルを残しながらも、2.0Lモデルが主力となる。
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新型プリウス フルモデルチェンジ 画像
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新型プリウス フルモデルチェンジ直前 ティザー画像
プリウスのフルモデルチェンジについては、複数のティザー画像が発表前から公開されてきた。
ティザー画像には、スポーティーなボディシルエットが映し出されており、これまでスパイショットされてきた開発車両とも一致する。
ヘッドランプはコの字型が採用される。2023年の発売が予告されているクラウンスポーツと近いヘッドランプデザインとなっている。
また、ヘッドランプの脇には「HYBRID REBORN」の文字が置かれている。新型プリウスのハイブリッドシステムのエンジン排気量は2.0Lにアップされ、走行性能が強化される予定となっている。燃費性能に特化した従来システムを後継する1.8Lハイブリッドも選択でき、こちらは第5世代型へ進化を遂げる。
また装備面では、これまで採用が避けられてきた、電動パーキングブレーキとオートブレーキホールド機能が提供された。
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新型プリウスは、フルモデルチェンジにより全高を下げて、スポーティになった
最初にリークされた新型プリウスの画像は撮影者の配慮でボカシ処理された状態であったが、これが自動車専門誌「ベストカー」による予想イラストと酷似していた。特にホイールデザインに関してはリーク画像と予想イラストがほぼ完全に一致しており、同誌が事前にリーク車両の情報をキャッチした上で描いた可能性が考えられる。ベストカーの予想イラストは、かなり精度の高いものと判断できそうだ。
新型プリウスのボディの特徴としては、Aピラーがより一段と寝かされ、全高が低く抑えられているのが確認できる。
一方で、運転のしやすさや居住性は犠牲となっている可能性がある。余談かもしれないが、かつて2009年発売のホンダ・インサイトにおいてもルーフ高を極端に抑えたワンモーションフォルムが採用されたが、セールス的には後席居住性に優れたプリウスに完敗した歴史がある。
このほか気になる点としては、ピラーマウントドアハンドルを後席ドアに採用していることが推定される。ボカシ処理されたリーク画像からも、フロントでは確認できるドアパネル上のハンドルの影が、リアでは写っていない。
ハイブリッドならではの燃費性能の高さから、フリート車両としても需要が多かったプリウスであるが、近年はハイブリッド車がトヨタのラインアップで充実されたことで、多くの車種選択肢が用意されている。新型プリウスは、実用性よりスタイリッシュさを優先した設計も盛り込まれ、スポーツイメージが高められることになりそう。
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新型プリウスへのフルモデルチェンジ発売は2023年1月10日
2022年11月16日にワールドプレミアを迎えた、新型5代目プリウス。発売スケジュールとして、HEVモデルは今冬の発売が予告されているが、これは2023年1月10日になる見込み。1月13日より開催の東京オートサロンでは、モデリスタからカスタマイズモデルの出品が予告されている。
新型プリウス搭載のハイブリッドシステムは、1.8L第5世代と、2.0Lダイナミックフォースエンジン
新型プリウスに搭載されるハイブリッドパワートレインは、進化を遂げた第5世代の1.8Lが採用される。
既に第5世代のハイブリッドシステムについては、2022年1月にフルモデルチェンジ発売された新型ノア・ヴォクシーで初搭載されており、以下に代表される改良が盛り込まれた。
- PCUにおける損失低減
- ECUからの高周波ノイズ低減
- E-Fourにおけるリアモーターの高出力化
- リチウムイオンバッテリーの小型化
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上級グレードとPHEVには2.0Lダイナミックフォースエンジンを採用
トヨタのハイブリッドシステムは、最小クラスの1.5L(M15A-FXE)があり、従来型プリウス搭載の1.8L(2ZR-FXE)、その上に2.0L(M20A-FXS)がある。
なかでも1.5Lと2.0Lは、ダイナミックフォースエンジンと呼ばれる新世代パワートレインである。プリウスシリーズにもいずれ2.0Lのダイナミックフォースエンジンが搭載されるとされてきたが、1.8Lをベースとしたシステムもまだまだ改良の余地があるとし、開発が継続されていた。そして、これは第5世代ハイブリッドとして、2022年1月にフルモデルチェンジ発売されたノア/ヴォクシーで初採用となった。
新型プリウスでは、第5世代1.8Lハイブリッド(2ZR-FXE型)が下位グレードに採用される。そして、上位グレードとPHEVについては、2.0Lハイブリッド(M20A-FXS型)に切り替わった。
新型プリウス、プラットフォームのTNGA-Cは引き続き採用されるが新設計に
新型プリウスのプラットフォームは引き続きTNGA(GA-C)が採用される。
従来型プリウスで初採用となったGA-Cは、新型で第2世代ということになり、多くの改良が盛り込まれるだろう。特に新型プリウスでは、よりプレミアムイメージを高めるために、ホイールベースが延長される可能性がある。
ボディ形状については、プリウスらしいワンモーションフォルムは継続されるものの、全高を抑えたクーペ風のスタイルに進化する。
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新型プリウスは電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド採用
プリウスのフルモデルチェンジで採用が期待される新技術、全固体電池、次世代リチウムイオンバッテリー
新型プリウスで採用される新技術にも注目が集まる。
まず全固体電池については、トヨタはBEVではなくハイブリッド車から市販車搭載をスタートさせる方針となっている。
全固体電池を搭載したBEVは、試作車による走行試験を完了させている段階にあるが量産するとなると、技術的にもコスト的にもまだまだ障壁は高い。一台あたりの容量が比較的小さいハイブリッド車から、市販車への搭載実績を積み上げることになる。
なかでも新型プリウスは、全固体電池搭載車種の有力候補とされるが、その発売はモデル中期まで待たされる可能性がある。
また、水素燃焼エンジンが採用されるという話もある。ただし、水素燃焼エンジン搭載のプリウスが実現したとしても話題作りや試験的な意味合いが強く、手に入りにくいものとなるはず。
プリウスのフルモデルチェンジ歴史、新型5代目モデルへ
プリウスシリーズは1997年12月に初代モデル(NHW10/11型)がスタートした。世界初の量産ハイブリッドカーとして、1.3Lの1NZ-FXE型エンジンと前期型は1CM型モーター、後期型は2CM型モーターが組み合わせられた。この電動パワートレイン、THS(Toyota Hybrid System)は、従来型の50系プリウスまで続くTHSⅡの前身となっている。
その5年後となる2003年には、大ヒットモデルとなった2代目プリウス(NHW20型)がフルモデルチェンジ発売となった。空力特性を追求したワンモーションフォルムは一目でハイブリッドカーと認識され、ハイブリッド専用車を主要カテゴリにラインアップすることが国内販売で成功する方策の一つとして考えられた。また、この世代からはハイブリッドシステムはTHSⅡにバージョンアップしており、エンジンは1.5Lの1NZ-FXE型を搭載する。
6年後の2009年には3代目プリウス(ZVW30型)が発売された。エンジンは1.8Lの2ZR-FXE型が採用され、システム出力が向上し車格も上げられた。先代型に続き日本市場で大ヒットとなることは確実視され、むしろ北米でのセールス的成功が優先された。またワゴンボディの派生モデル、40系プリウス(ZVW40型)が2011年に発売され、日本ではプリウスαとして人気車種となった。
さらに6年後の2015年に発売された4代目プリウス(ZVW50型)は、北米に続き、欧州での販売シェア獲得を目論んだモデルで、米国ラスベガスに続きフランクフルトでも大々的に発表された。ハイブリッドシステムのTHSⅡの呼称は継承されたものの、トランスミッションは従来のプラネタリーギア方式から、低損失かつコストダウンを実現する平行軸ギア方式が採用され、大幅改良されている。
そして、前回フルモデルチェンジから7年を超えるタイミングで発売予定となっているのが、5代目となる新型プリウスである。搭載されるパワートレインは、1.8Lエンジンが踏襲された第5世代のハイブリッドシステムとなるが、これは既に新型ノア・ヴォクシーで採用済み。しかし、プリウスでは、レクサスUX搭載の2.0Lハイブリッドを採用するかもしれない。特に新型プリウスPHEVではその可能性が高い。
また、ボディスタイルはワンモーションフォルムが継続されるが、スポーティかつ、プレミアムイメージを高めた結果、ルーフ高さが抑えられ、後席ヘッドクリアランスが犠牲になる可能性がある。
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プリウス2021年の一部改良は小幅な変更に留まった、2022年12月フルモデルチェンジ発表の期待
従来型プリウスは、2021年6月に一部改良が実施されたが、その内容は、特別仕様車の設定、装備の標準化やボディカラーなどを対象にしたものに留まった。
このタイミングで大掛かりな改良が実施されると、次期モデル投入時期の先延ばしを疑う必要が出てくるが、そういったものは無かった。
プリウスはフルモデルチェンジでプレミアム化される
1997年の初代プリウス登場から23年が経過し、ハイブリッドカーは広く普及を遂げることに成功した。ハイブリッドカーの先駆者としてのプリウスの役目は終えていると考えることもできる。
最近では、ハイブリッドカーは、もはやEVに追われる存在となってきており、いつまでも先進的なイメージではいられない。
そんななかプリウスに課せられた、新たな挑戦がプレミアム化である。
新型プリウスでも、ワンモーションフォルムは踏襲され、プリウスらしさは残される。しかし、プレミアムブランドで採用が多い4ドアクーペに近いスタイルとなるのがエクステリアにおける最大の特徴となる。
全高は下げられ、全長と全幅は拡大。ホイールベースも延長を受ける。スタイリッシュなルーフラインと引き換えに、ヘッドクリアランスは躊躇いなく削られるだろう。このあたりを気にするユーザーはカローラなどのハイブリッドモデルを選べば良いとなる。
新型プリウスはエクステリアが相当にスタイリッシュ、スポーティーになり、これまでとは違うプレミアムなポジションの獲得に挑戦することになる。
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新型プリウス まとめ
まとめ更新日: 2024/04/18
- 2024年4月 リコール、走行中にリアドアが開く恐れ
プリウス フルモデルチェンジ 2023年1月
- 2022年11月9日新型ティザー画像公開
- 2022年11月16日、5代目プリウスのワールドプレミア
- 2022年11月17日 LAオートショー出品
- 1.8L HEVと2.0L HEVが2023年1月10日に正式発売
- 2023年1月13日、東京オートサロンでモデリスタブースよりカスタマイズモデル出品
- HEVの一般販売モデル(FF)は、「Z…370万円」、「G…320万円」
- E-Fourは、FFに対して22万円アップ
- PHEVは2023年3月1月発売見込みで、FFのみ「Z…460万円」
- 当面の1年半程度の生産枠についてはオーダーストップ
- 納期は最長で1年半
- 一般販売は、2.0L HEVとPHEVに限られる
- 1.8L HEVは、「U」KINTOと、「X」法人向けに限られる
- 1.8L HEVは、新サービス「KINTO Unlimited」での取り扱いあり
- KINTOは、生産枠が異なるので納期が早い可能性あり
新型プリウス フルモデルチェンジ 車両の特徴 2023年1月
- 第2世代TNGAプラットフォームによる低重心化
- ホイールベース2750mm(先代比+50mm拡大)
- 全長4600mm×全幅1780mm×全高1420~1430mm(先代比:全長+25mm、全幅+20mm、全高-40mm)
- PHEVとHEV上位グレードは、2.0LのM20A-FXS型ダイナミックフォースエンジン搭載
- 19インチ大径タイヤ採用モデルあり
- ダブルウィッシュボーン式リヤサスペンション採用
- PHEVは通常プリウスとエクステリアの基本デザインが共通化される
- HEV下位グレードは第5世代1.8Lハイブリッド搭載
- 電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドの採用