ラティオが2012年10月のデビュー予定、日産の新型コンパクトセダン

日産

新型ラティオが発売予定、1.2L NAのHR12DEにアイドリングストップ標準装備

日産のコンパクトセダン、ティーダラティオがフルモデルチェンジを迎える。
次期モデルはティーダ系統から外れ、「ラティオ」と独立した車名になる見込み。車体は、中国で先行して販売されているサニーと基本部分が共通となる。

エンジンは、マーチおよび新型ノートと共通である1.2L NAエンジンのHR12DE型が採用される。ノートではスーパーチャージャー版のHR12DDRも設定されたが、現在伝わっている情報によれば新型ラティオはNAエンジンだけのようだ。

新型ラティオは、アイドリングストップが全車標準装備となっているのも魅力の一つ。JC08モード燃費は22.6km/Lとなる。この数値は、アイドリングストップが装備されていないカローラアクシオ 1.3Lモデルの20.6km/Lを約10%上回るものである。

現行ティーダラティオと比べると、ダウンサイジングした小排気量エンジンとラジエーターサイズの最適化により、エンジンルームは縮小される。短くなったフロントオーバーハングの-55mmは、リアオーバーハングの+50mmに割り当てられ、トランクルームの容量は約23L拡大することになる。

また、後方視界が改善され、高齢者ドライバーでも運転しやすい工夫がなされている。具体的な数字で言えば、Cピラーによる死角は12.1度から9.3度にまで低減されている。

新型ラティオは、サニー中国仕様と共通ボディ

ラティオと共通ボディのサニー
新型ラティオは中国版サニー
写真は、共通車体となるサニー中国仕様。
新型ラティオのエクステリアデザインは、基本的にはこれと同じになる。インテリアでは、日本仕様のセンターコンソールがナビゲーションの設置を前提にした専用デザインになるだろう。
ラティオとサニーの内装
車両価格はベースグレードが138万円前後からとなっており、ライバルのカローラアクシオと同水準になる見込み。この最も安いグレードもアイドリングストップが装備される見込みだ。ただし、外観は商用グレード的なものである。
パーソナルカーとして使うなら、140万円台からのモデルが実質的な普及グレードになるだろう。グリルやドアハンドルはメッキパーツで装飾され、コンパクトセダンながらもエレガントな雰囲気が演出される。

新型ラティオは、現行マーチと同じく、タイ生産の輸入車ということになる。

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