新型ハッチバック車のフレンド・ミーを上海モーターショーで発表
日産は2013年4月20日に開幕した上海モーターショーでフレンド・ミーというコンセプトカーを初公開した。
フレンド・ミーは中国で八零后(バーリンコウ)と呼ばれる80年代以降に産まれた若者をターゲットに設計されており、これから車を買う主力世代からの支持をいかに集めるかという中国市場における新たな課題への挑戦となった。
フレンド・ミーの市販モデルは中国だけでなく、グローバルカーとして世界中での生産・販売が計画されている。
ティーダ後継ハイブリッドとしての日本導入を予測
フレンド・ミーのエクステリアは近未来的な新鮮なデザインであるが、まだまだコンセプトカーらしいレベルの造りを超えていない。ただし、中国で人気の高いセダンボディではなくハッチバックタイプであることから、顧客ターゲットが富裕層ではないことが窺い知れる。コンパクトハッチバックの新型車を中国のモーターショーでメインを飾れるのは、ティーダで成功実績のある日産ならではと言えるだろう。
インテリアで特徴的なのが4人乗り仕様であるということ。この手のハッチバック車は後席がベンチシートの5人乗りがセオリーであったが、フレンド・ミーの後席は左右独立の二座となっており、1979年より始まった一人っ子政策による独特の価値観に対応している。さらに室内装備についても新たな提案があり、これまでドライバーまたは助手席の人のみがアクセス可能だったナビや空調などの操作をそれぞれの座席から行うことができる。各々の座席で異なる音楽を聴くこともでき、友人とだけでなく一人の時間も大切にする世代の考え方に合わせた。
フレンド・ミーのパワートレインについては、2.0Lエンジンのハイブリッド型とだけ公表されている。
同クラスハッチバック車のティーダは2代目モデルが中国で販売されているが、日本市場での導入が見送りとなっていた。後々このフレンド・ミーがティーダ ハイブリッドに相当する位置付けで、日本でも発売される可能性は十分に考えられるだろう。
市販モデルの発売時期については中国国内、グローバルともに未発表。