新型「N-CROSS」(仮名)として、ホンダではN-BOX派生のSUV車種が開発中となっている。
東京オートサロン2022のホンダブースでは、N-WGNによるアウトドアユースが提案された。ただし、実際に市販車として具現化されるのは、スライドドア付きのN-BOXをベースとしたモデルとなりそう。
ホンダでは、N-BOXのフルモデルチェンジに向けた準備が進められており、2023年後半以降の発売時期が想定される。次期N-BOXではクロスオーバーSUVテイストの派生車種として、「N-CROSS」の追加が噂されている。
近年の軽自動車セグメントではスライドドア付きのスーパートールワゴンが人気となってきた。その次のトレンドとして注目されているのが、クロスオーバーSUVテイストの派生車種である。こういったモデルはスズキが2018年12月に「スペーシア ギア」を発売させてパイオニアとなってきた。最近では、これに対抗する形で、ダイハツが「新型タント ファンクロス」の先行受注を2022年8月にスタートさせており、同市場は活性化しつつある。
N-BOXシリーズは、これまでスライドドア付きのスーパートール軽ワゴンとして、圧倒的は販売実績を残してきた。そのN-BOXにもクロスオーバーSUVテイストの派生車種が追加されることになりそう。
N-CROSSのエクステリアは、ZR-Vのデザイントレンドを採用か
新型N-CROSSのエクステリアはどういったものになるのか。
先に発売されたスズキ「スペーシア ギア」のエクステリアの特徴は、アウトドア、キャンプの流行を背景に、道具感溢れる樹脂製外装パーツを多用したものであった。
一方でダイハツ「新型タント ファンクロス」では、大ヒット中の小型SUVであるダイハツ・ロッキー、トヨタ・ライズの流れを汲むシティSUV風のエクステリアに仕上げられており、発売前から人気を集めている。
ホンダも中型SUVにおいては、新たなSUVデザインを採用した新型ZR-Vを2022年秋に発表する。新型N-BOXのSUV版である「N-CROSS」のエクステリアデザインは、新型ZR-Vの流れを汲んだものとなるかもしれない。