Concept ARは三菱デリカ シリーズとしての市販化が期待される
国内市場向け新型車の話題が少ない三菱自動車であるが、今回の東京モーターショー2013では意欲的なコンセプトカーとして3車種をワールドプレミアさせる予定となっている。その中でもハイブリッドエンジン搭載のコンパクトミニバンとして注目されているのがコンセプトAR(Concept AR)である。
コンセプトARは新開発の3気筒1.1Lガソリンターボハイブリッド搭載
コンセプトARのボディサイズは全長4350mm×全幅1780mm×全高1690mmで、デリカD3よりも5cm短い全長となる。デリカD3は日産からNV200バネットの車体供給を受けたOEM車でビジネスユースで使われることが多い。これに対して、コンセプトARはファミリーユースを想定したコンパクトミニバンで、次期デリカD3およびデリカD4としての市販化が期待されるモデルとなる。
コンセプトARはコンパクトな車体ながらも室内スペースは広く、3列シート6シーターが備えられる。
ライバルとして挙げられる他車種はホンダ・フリード、トヨタ・シエンタなど1.5Lエンジンを搭載するコンパクトミニバン。これら競合車種に対して、三菱が提案するコンセプトARは136psの3気筒1.1Lガソリンターボエンジンに16psのモーターアシストが加わった簡易型ハイブリッドシステムが搭載される。
1.1Lでも相当ダウンサイジングさせたと考えるが、日本仕様は税制上のメリットがある1.0Lエンジンでの市販化を期待したい。
また、コンセプト ARの燃費性能はJC08モード24km/L以上が目標となっている。これは現在クラストップであるフリードハイブリッドの21.6km/Lを凌ぐ数値である。