E350ブルーテックアバンギャルドはV6 3.0Lターボディーゼル搭載
(写真はEクラスセダン)
今回はメルセデス・ベンツEクラスの現行モデルの中でも、エコカーでありながらメルセデスらしさを失わない高級セダン&ステーションワゴンのE350ブルーテックアバンギャルドについて紹介したい。
メルセデスは日本車以外の輸入車では初めてハイブリッド車を導入したブランドでもあり、環境への配慮は相当力を入れている。Eクラスに新しく導入されたブルーテックとは、そのハイブリッドではなく、メルセデスの誇る新型クリーンディーゼルエンジンである。ご存知かもしれないが、欧州ではディーゼルは汚い・臭いなどといった悪印象は全て過去のもので、燃費や環境配慮に優れたエンジンとして高い支持を得ている。
このE350に搭載されたブルーテックはヨーロッパよりはるかに厳しい日本の排ガス規制をクリアするレベルに達している。具体的には、尿素SCR触媒コンバータにより窒素酸化物を劇的に軽減できる後処理が可能となり、その分エンジン側の燃費効率の改善にもつながり二酸化炭素の発生も抑えられているのだ。E350ブルーテックとして採用されるV6 3.0Lターボディーゼルは、最高出力211ps、最大トルク540Nmという力強さを持ちながら、その燃費性能はJC08モードで12.4km/Lと驚きの低燃費なのである。
(写真はEクラスステーションワゴンE350ブルーテックアバンギャルド)
Eクラス・E350ブルーテックアバンギャルドはランフラットタイヤによる違和感がある
E350ブルーテックアバンギャルドのインテリアは、その他のEクラスと変わらず高級感があふれ何の文句もない。ただし、乗り心地に関して言えば、従来のEクラスに比べると多少の違和感がある。その原因は、従来スペアタイヤのある位置に尿素水用のタンクがあるために、タイヤがランフラットタイヤが標準装備されていることにある。つまり、走りが若干硬いのである。
しかし、それはメルセデスに対する期待の高さからすればの話である。トルク感は素晴らしく、特に高速中心に考えれば加減速時における車との一体感は素晴らしいものがある。