ジムニーロング【5ドア】2022年発売予測、派生モデル追加の動きあり

ジムニー

現行型ジムニーは2018年に発売された4代目モデル。販売5年目となる2022年は、派生モデルとしてジムニーロングの追加発売が予想される。

ジムニー ロングボディ テスト車両

ジムニー ロングボディ テスト車両

ジムニーロングは通常ジムニーシエラからホイールベースが300mm延長されたモデルとなる。全長も300mm延長の3850mmということなので、前後オーバーハングを変えずに、ホイールベース延長のみでロングボディ化されるということになる。開発中のテスト車両の画像は既に完成形に近く、いずれ市販化されることが確定的と考えられる。

問題は、3ドアだけでなく5ドアも用意されるのか、日本発売されるのか、そして発売時期である。

ジムニーロングの発売時期にマイナス材料、半導体不足による生産調整で通常モデルの納期が縮まらない

現行型ジムニーおよびジムニーシエラは発売時の好受注に始まり、コロナによる生産減を経て、最近では半導体不足による生産調整を強いられている。納期が縮まらない状況が続いているのだ。

JIMNY

現在のところ、オーダー時に言い渡される納期としては1年前後が多いようだが、実際にはそれより相当に早く納車されるケースもある。正確な納車時期が読めないというのが実情だろう。このような現行モデルの対応で手一杯の状況では、派生モデルであるジムニーロングの発売は後回しにされそうである。

しかし、海外向けの派生モデルが最近になってデビューし始めている。英国向けのジムニーLCVもその一つだ。

ジムニーロングの発売に好影響か、英国向けジムニーLCVが発売、派生モデルが追加される段階になった

LCVは「Light Commercial Vehicle」の略で小型商用車を意味する。欧州ではCO2排出量規制の関係で乗用タイプのジムニーが販売停止となっているが、規制の緩い商用車の枠で新たに発売されたのがジムニーLCVである。シート配列は前席のみの二人乗り仕様で、後ろの広いラゲッジとは格子状の金網で仕切られる。

JIMNY LCV

JIMNY LCV

残念ながらジムニーLCVが日本発売される予定はない。ただし、通常ジムニーの納期が縮まらない状況下においても、派生モデルを出していく姿勢が見られたのは、ジムニーロング発売に向けてのプラス材料と言えそうだ。

早ければ2022年内にもジムニーロングが発売される可能性がある。

ジムニーロング5ドア実現には、ハイブリッド化かEV化によるCO2排出量規制のクリアが必要

欧州向けジムニーは乗用車の販売停止中、CO2排出量規制がクリアできない

欧州向けジムニーについては、厳しくなるCO2排出量の規制をクリアすることができず、乗用車仕様の販売が停止されている。乗用車枠でジムニーの欧州販売を再開させるには、高性能なハイブリッドシステムか、あるいはEVパワートレインを搭載させる必要があるだろう。この課題は、ジムニーロングでも同じことであり、その達成が難しければ、英国ジムニーLCVのように商用車枠で販売されることになる。

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ジムニーロング、3ドアの欧州発売は可能性大

ジムニーロングのテスト車両を見た限りでは、欧州向けの3ドア車が発売される可能性は高いだろう。そしてこれは前述のCO2排出量の関係で二人乗り商用車になることが考えられる。

欧州ジムニー ロングボディ テスト車両

ジムニー ロングボディ テスト車両

しかし、欧州向けの商用販売だけのために、ラダーフレーム構造に手を加えたロングホイールベース版まで用意するだろうか。

乗用車としてのグローバル販売も視野に入れているはずで、そうなると環境対策パワートレインの搭載は必須となる。5人乗り5ドア仕様に仕上げられるのが妥当なところになるのではないか。

ジムニーロング5ドア仕様を計画しているから、オーバーハングではなくホイールベースを300mmも延長させた

オーバーハングではなくホイールベースが300mmも延長されるということは、後席の乗り心地と居住性が重視された結果と考えていいのではないか。

この開発中のロングボディ版が商用車に限られ、ボディ後半は荷物の積載がメインになるというなら、ホイールベースについて多少の延長はあったとしても、リアオーバーハングで延長させたほうが合理的だ。ショートホイールベースのほうが小回りも利くし、悪路走破性でも有利である。

300mmもロングホイールベース化されたボディの意味するところは、やはり、5ドア版が計画されているということだろう。

ジムニー ロングボディ テスト車両

ジムニー ロングボディ テスト車両

テスト車両の画像からは、前後のタイヤ間隔が大きく取られたロングホイールベースが確認できる。

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5ドア版ジムニーの計画無しなら、リアオーバーハング延長でも良かった

スズキは東京オートサロン2019でジムニーシエラ ピックアップ スタイルを発表していた。

ジムニー シエラ ピックアップ スタイル

ジムニー シエラ ピックアップ スタイル

これは通常ジムニーワイドより全長が300mm延長されていたが、ホイールベースに変更は無い。全長については、ジムニーロングのテスト車両と同じであるが、伸ばされた箇所が全く異なる。

ジムニー シエラ ピックアップ スタイル

ジムニー シエラ ピックアップ スタイル

このピックアップ スタイルのボディ後部は荷台であるが、このように2列目シートが無いか若しくは重視をしない設計であれば、リアオーバーハングを伸ばしたほうが都合が良い。

手間のかかるホイールベース延長を敢えてやったということになると、5ドア化、ハイブリッドかEVによる電動化、そして日本発売も視野に入ってくるというわけだ。

ジムニーロング発売の実現には、湖西工場の負担減が必要

欧州向けジムニー販売停止で増やすことができた、国内向けの生産台数

現行型ジムニーは、発売当初は静岡県の湖西工場にて、国内向けと欧州向けが生産されてきた。現在は、欧州向けは乗用車仕様の販売が停止中。また、ジムニーLCVの生産も湖西工場で行われていると思われるが、予定台数は非常に少ないようだ。

ジムニー 2シーター

ジムニー 2シーター 貨物車 欧州仕様

欧州向けのジムニーシリーズの生産は基本的には大幅減ということになり、湖西工場における国内向けジムニーの生産割り当て台数は増やされてきた。フルモデルチェンジ当初のジムニー、ジムニーシエラを合わせて約1350台規模であった月間販売計画は、現在は5000台規模にまで拡大されている。

ただし、直近では半導体不足による生産調整があったため新車登録台数が減っている状況ではある。

マルチ・スズキでもジムニーの生産スタート

さらにグローバルに目を向けると、インドの現地工場であるマルチ・スズキで、ジムニーシエラ日本仕様と同等モデルの生産がスタートしている。

ジムニー インド生産

スズキの発表によると、マルチ・スズキでのジムニーの生産は中南米、中東、アフリカなどに向けているとしている。将来的に欧州向けもマルチ・スズキで生産されることになれば、湖西工場の負担軽減が期待される。国内向けジムニー、ジムニーシエラの納期短縮にも繋がるし、ジムニーロングを生産する余裕も出てくるだろう。

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