新型インサイトが発売、4代目はBEVのクロスオーバーSUVとして登場
Hondaは2026年4月16日、新型乗用EV「INSIGHT」を4月17日に発売すると発表しました。
通算4代目となる新型インサイトは、BEVとして仕上げられました。ボディスタイルはクロスオーバーSUVとされますが、ルーフ後半はクーペライクにまとめられており、従来のインサイトとは商品像が大きく変わりました。モデルネームは継承しながらも、中身はまったく別の新しいインサイトといえる内容です。
販売計画は3,000台限定です。この規模からみても、中国で生産販売されるe:NS2を少数輸入し、日本市場向けに展開する構図と受け止めるのが自然です。
価格はFFの5人乗り仕様で550万円(消費税10%込み)のワングレード設定です。
ボディカラーは、ダイヤモンドダスト・パール、クリスタルブラック・パール、スレートグレー・パール、アクアトパーズ・メタリックII、オブシダンブルー・パールの5色を設定します。このうちダイヤモンドダスト・パールは6万6000円高、スレートグレー・パールとアクアトパーズ・メタリックIIは4万4000円高の有償色です。アクアトパーズ・メタリックIIはHondaの新色です。
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インサイトに設定されたHonda ON Limited Editionの特徴
オンラインストア「Honda ON」専用の「Honda ON Limited Edition」も設定されます。こちらはホワイト内装を採用し、ダイヤモンドダスト・パールとクリスタルブラック・パールの2色で数量限定販売となります。
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インサイトの外観デザインと室内空間は個性派EVを前面に押し出す
新型インサイトは、際立つ存在感と圧倒的な心地よさを備えた“個性派EV”として開発されました。外観は、ひと目で個性が伝わるシャープで伸びやかな造形とされ、力強い躍動感を前面に押し出したデザインが与えられています。街中で自然と視線を集めることを狙った造形で、クロスオーバーSUVとしての個性的なボディ骨格と未来感のある表現が組み合わされました。
室内は、ドライバーだけでなく同乗者にとっても快適でリラックスできる空間として仕立てられています。包み込むような造形に加え、空間全体のつながりを意識したラウンドデザインを採用し、上質なソフトパッド素材も使われました。さらに、インパネやドアの造形に沿ってLEDアンビエントランプが配置され、どこに座っても心地よく、一体感のある上質な空間が追求されています。
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インサイトは高いアイポイントと前席ウォークスルーで使い勝手を高めた
パッケージングでは、どのシートに座っても心地よさを感じられることが重視されました。前席は高いアイポイントによって見晴らしのよい視界を確保し、ヘッドアップディスプレーを主体に、必要な情報をシンプルに整理したメーターを組み合わせることで、視線移動を抑えた運転環境を実現しています。さらに、運転席と助手席を隔てないセンターコンソール構造により、前席間のウォークスルーも可能です。後席は足元空間を大きく確保しつつ、リクライニング機能も備え、長時間移動での快適性を高めました。
インサイトの荷室は2段ラゲッジボードと後席可倒機構を採用
荷室も日常使いから週末のレジャーまで視野に入れた設計です。大容量のラゲッジスペースを確保したうえで、荷室床面を上段と下段に設定できるラゲッジボードや、後席可倒機構を採用し、使い勝手を高めています。
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インサイトの快適装備は暖房制御から香り演出まで踏み込んだ
快適装備では、インテリジェントヒーティングシステムが大きな特徴です。シートやステアリング、インテリア各部のヒーターを協調制御し、後席の乗員有無を自動判別して空調出力と消費電力を最適化するAUTOモードを備えます。さらに、輻射熱を使うパネルヒーターを新たに組み合わせることで、従来の温風ヒーターに対して省電力で、静かで、乾燥しにくい温熱環境が追求されました。
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インサイトはアロマディフューザーとアンビエントライトで車内体験を広げた
エアコン作動時に室内へ香りを広げるアロマディフューザーも採用され、6種類のカートリッジから選択できます。車内には最大3本まで装着でき、ディスプレイオーディオ画面から香りを選ぶことで、移動時間そのものを心地よい時間へ変える装備と位置づけられています。アンビエントライトはドア開閉や空調温度と連動して制御され、直感的な分かりやすさと上質さを両立したキャビン演出を担います。
インサイトはBOSEプレミアムサウンドシステムを採用
オーディオにはBOSEプレミアムサウンドシステムを採用し、専用設計のBOSEスピーカー12個を最適配置することで、全席で自然な広がりと臨場感のある音場を実現しました。
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インサイトの走行性能は535km航続と自然な操作性を両立した
走りでは、ドライバーの操作に対して素直に応える操縦性と、上質で心地よい乗り味の両立が図られました。EVならではの滑らかで静かな走行フィールを生かしつつ、安定感のある走りと、誰もが扱いやすい自然な操作性を追求し、日常走行からロングドライブまで安心して楽しめるダイナミクス性能をうたいます。
ドライブモードは「NORMAL」「SPORT」「ECON」「SNOW」の4種類を設定します。走行シーンや好みに応じて選択でき、SPORTモードにはアクティブサウンドコントロールも採用されました。滑らかで伸びやかなサウンドで加速感を高めるだけでなく、減速時にもサウンド制御を行うことで、走行全体の一体感を演出します。
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インサイトは薄型バッテリーと温度管理システムを組み合わせる
パワーユニットは、高出力・高トルクでありながらコンパクトなドライブユニットと、大容量かつ薄型化したバッテリーで構成されます。バッテリーを適温に保つ温度管理システムも組み合わされ、さまざまな走行シーンで安定した性能発揮を狙います。
航続距離はWLTCモードで535kmです。WLTCモードは、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した試験法です。
インサイトの急速充電時間と外部給電機能
急速充電は、出力50kW以上の充電器を使い、充電残量警告灯が点灯した時点から80%まで充電する条件で約40分と案内されています。ただし、夏季や冬季には充電時間が長くなる場合があります。
さらに、AC外部給電器「Honda Power Supply Connector」を使えば最大1,500Wまでの電力を取り出すことができ、アウトドアなどでの活用も見込まれます。この装備はディーラーオプションです。
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インサイトはHonda SENSINGを標準装備して安全機能も広く備えた
安全装備では、先進運転支援機能「Honda SENSING」を標準装備します。
内容は、衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキ、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール、車線維持支援システム、トラフィックジャムアシスト、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能、オートハイビーム、ブラインドスポットインフォメーション、Hondaパーキングパイロット、パーキングセンサーシステムです。
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インサイト生産終了へ、2022年8月
ホンダ・インサイトが2022年8月に生産終了となる。
現行型インサイトは2018年に発売された3代目モデル。2020年にはマイナーモデルチェンジを受けて後期型に切り替わったが、販売台数は振るわず月間目標の1000台にも届かない状況が続いてきた。フルモデルチェンジとはならず、次期モデルが用意されない状況での廃止となる。
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インサイトの廃止、後を引き継ぐのはシビックのハイブリッドモデル
インサイトの廃止と入れ替わり、そのポジションを引き継ぐのが、シビックのハイブリッドモデルである。2022年7月に2.0L e:HEVを搭載するハッチバックが追加発売された。
新型シビックの国内向けにはセダンが設定されないため、厳密には後継モデルと考えるには相応しくない。
また、シビックのe:HEVモデルの排気量は2.0Lとなり、インサイトの1.5Lからパフォーマンスアップしている。
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あまり売れなかった歴代インサイト、それでもホンダ ハイブリッドの象徴的存在
初代インサイトは燃費特化クーペ
初代インサイトはハイブリッド黎明期である1999年に発売され、これはプリウスより約2年遅れてのデビューであった。
パラレル式ハイブリッドのIMAシステムだけでなく、アルミニウムと樹脂素材を多用した徹底的な軽量化により、最高燃費モデルは36km/L(10・15モード)を達成。これはプリウスの燃費性能を超えていた。
ただし、2人乗りの3ドアクーペであるなどの理由で販売台数が出るモデルとはならず、2006年に販売終了。この時も次期型が用意されないまま廃止となった。
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2代目インサイトの発売当初は好調、プリウスのヒットに便乗した
一方でプリウスは、2003年発売の2代目モデルが人気化し、ハイブリッドカー普及への機運が高まっていた。
その後の2009年、プリウスの3代目デビューに合わせるように発売されたのが、2代目インサイトである。インサイトらしいワンモーションフォルムを採用しつつも、日常で使いやすい5人乗り5ドアハッチバック車に仕上げられたことで、発売当初のセールスは好調であった。
しかし、プリウスの方が車格が上であるにも関わらず、インサイトと同価格帯に設定されたことで、すぐにプリウスの販売が優勢となった。結局、2代目インサイトは販売不振を匂わせながら、次期モデルが設定されず販売終了となった。
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3代目インサイトは北米市場がメインのハイブリッドセダン
そして、2022年8月に生産を終了する3代目インサイトは北米メインのミドルクラスセダンとして商品化され、日本でも販売された。とはいえ、北米での販売も良くない。シビックとアコードに挟まれる中途半端なクラスであることもニーズに合わなかった原因の一つだろう。
再びホンダのラインアップから姿を消すことになるインサイトであるが、これまでホンダのの環境対策車としてのイメージを積み上げてきた。モデルネームの復活を期待したい。
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インサイト まとめ
まとめ更新日: 2026/04/17
- 4代目インサイトはBEVのクロスオーバーSUVとして登場
- 2026年4月17日発売で販売計画は3,000台限定
- 価格はFFの5人乗りで550万円のワングレード設定
- 室内は高いアイポイントや前席ウォークスルーで快適性を高めた
- 快適装備はヒーター協調制御やアロマ、BOSEまで充実
- WLTC航続距離は535kmで急速充電は80%まで約40分
- Honda SENSINGを標準装備し安全機能も幅広く備えた

























