ホンダは新型「プレリュード コンセプト」を「ジャパンモビリティショー2023」で発表し、多くの注目を集めました。
そのエクステリアが公開されたことに加え、発売時期として2020年代半ばが示されたこと、そして「e:HEV」がパワーユニットとして予告されたことが大きな情報となりました。
また、BEVの設定については否定されています。
プラグインハイブリッドの選択肢が設定される可能性は残されますが、コンセプトカーには充電口らしきものは見当たりませんでした。
国内ブランドのなかでもホンダは、EVシフトを明確に打ち出してきました。しかし、プレリュードコンセプトの発表と同時期には、GMとのBEVに関する事業提携の一部が解消されたことが話題となりました。
さらに、2024年1月には、新世代BEVとして注目されていた「Honda e」の生産が早期に終了しました。
このように、EVシフトが必ずしもスムーズに進んでいない様子も見受けられました。
しかしその後、ホンダは2024年5月に発表したビジネスアップデートで、プレリュードの発売時期である2020年代中盤をEV移行期として位置付けています。
米国で、2025年にLGエナジーソリューションとの合弁によるバッテリー工場の稼働開始を予定するなど、EVシフトに向けて本格的な動きが見られそうです。
ホンダは、BEVとFCEVの比率を2040年にグローバルで100%を目指すものの、2030年の段階では40%としています。
新型プレリュードの発売時期の2025年前後は、まだe:HEVの新型車が投入される時期ということになりそうです。
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プレリュード コンセプトのエクステリアは市販プロトタイプ相当の完成度
プレリュードコンセプトのフロントデザインは、プリウスに似ていると揶揄されるほどで、トヨタのハンマーヘッドデザインの影響を受けた可能性が指摘されています。
デイタイムライトは、左右のヘッドライトと中央の一文字形の3つの発光部により構成されています。
ドアミラーは完全なカメラ式ではなく、物理ミラーが維持されています。ミラーの面積はコンパクトで、形状はシャープに仕上げられています。ドアハンドルはポップアップ式で、市販型でもこのまま採用されることが予想されます。
ヒューエルリッドカバーは左側のみで、サイズも標準的です。他に充電口であることが疑われる箇所は無く、ガソリンの給油のみでエネルギー補給されることになりそうです。
現段階では、プラグインハイブリッドである可能性も低いでしょう。タイヤはコンチネンタル 245/35ZR 20インチが装着されています。バックデザインは一文字テールランプに、中央に「HONDA」のメーカーロゴが表記されています。近年のデザイントレンドに従っている印象です。
リアバンパー中央に「Prelude」のバッジが貼り付けられており、これは4代目プレリュードのイメージを継承しているように見えます。
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プレリュード復活の背景
プレリュードは、かつてホンダを代表するクーペモデルとして、1978年の初代発売から2001年まで、5代にわたり進化を遂げました。
しかし、市場の変化と共にその姿を消しました。
2025年頃とされるプレリュード復活の背景には、クーペ市場の変化があります。
特に米国市場において、2021年に実施されたシビックシリーズの11代目へのフルモデルチェンジの際にクーペが設定されませんでした。
ホンダは新たなクーペモデルの開発を模索する必要があったと思われます。その結果、プレリュードという伝説的なモデルネームを再び市場に送り出すことになりました。
「ジャパンモビリティショー2023」での発表では、プレリュードがただのクーペではなく、ホンダの電動化戦略における重要なモデルであることが示唆されました。
クーペの楽しさと電動化の持続可能性を融合させることで、新型プレリュードはこれからのスポーツカーにおける新たな基準を示す存在となるでしょう。
この復活は、過去への敬意と未来への挑戦、そしてホンダが自動車という文化をどのように進化させていくかのビジョンを示しています。
新型プレリュードに採用される「e:HEV」は、電気モーターによる力強い加速が特徴です。さらに高速域ではガソリンエンジンからのトルクが駆動輪に直結される構造を持ち、環境性能と走行性能のバランスを高いレベルで実現しています。これは、特にプレリュードのようなスポーツモデルに相応しいパワートレインと考えることもできます。
新型プレリュードの登場は、ホンダが電動化を進める上での重要なマイルストーンとなります。「e:HEV」を中心としたパワーユニットの選択は、将来の電動車市場におけるホンダの競争力を高め、持続可能なモビリティ社会への移行を加速させることが期待されます。
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プレリュード復活 まとめ
まとめ更新日: 2024/06/25
- 発売時期は2020年代中盤(2025年前後)を計画
- BEVではなく、HEVを採用
- PHEVは無さそう
- フロントデザインはトヨタ ハンマーヘッドを意識か
- 物理ミラーは維持される可能性
- ポップアップ式ドアハンドルを採用
- フロント一文字デイタイムライト
- リア一文字テールライト
- 4代目「Prelude」に近いロゴをリアバンパー中央に配置