ホンダ・S1000はS660のワイド版か、あるいは新規にFR車として開発中か
ホンダは軽オープンスポーツのS660を2015年に発売した。
S660の発売当初から噂となっていたのが、ワイドボディ版のS1000の存在である。軽自動車規格のS660では海外市場で販売するには力不足。そこで一回り大きくしたボディと、開発がほぼ完了しているVTEC-TURBO 1.0Lを搭載することで、少ない追加コストでS1000を開発するというものであった。
S1000のライバルS-FRはFRで開発中、S2000はMRで2018年デビュー
一方でトヨタは、2015年の東京モーターショーでS-FRコンセプトを出展し、86の下のクラスにポジショニングされるFRスポーツを計画中であることを発表した。これはまさにS1000と直接対抗するモデルとして注目される。
前述の通り、S1000はS660のワイドボディ版ということであったので、MR車ということになる。S-FRはパッケージング面で有利なFR車であるから、実用的なラゲッジスペースの装備あるいは簡易的な後部座席を持った4シーターに仕上げてくることも予想される。さらにこのFRプラットフォームをベースにした派生モデルの可能性も出てくるから面白い。
こういったライバルの出現により、S1000はFR車として開発できないか検討段階に入っている。
S660は維持費の安い軽自動車であるから、完全な趣味のクルマとして割り切れる。1.0Lクラスともなると多少の実用性があったほうが売りやすいというのが実情か。
ホンダではさらに上級のオープンスポーツとして、S2000が開発中となっている。こちらはVTEC-TURBO 2.0L搭載のMR車で2018年デビューが予想される。